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飛ばし屋 バッバ・ワトソンの美学とは?

そういった意味では、敗戦を密かに喜ぶ人もいるかもしれない。だって彼がコンテストに出ることが決まったんだから。オハイオ州ファイヤーストーンCCで行われた「WGCブリヂストンインビテーショナル」はシェーン・ローリー(アイルランド)が逆転で米ツアー初勝利。2打差の2位に終わったバッバ・ワトソンは次週の「全米プロゴルフ選手権」で、“ある約束”を果たすことになった。

13日(木)に開幕するメジャー最終戦は昨年、コースでドラコン大会を開催した。ティオフ2日前の火曜日に、多くの選手が1Wを使うホールでそれぞれのショットを計測し、飛距離を競わせる。同大会で数年ぶりに復活した、選手の練習ラウンドとファン向けのイベントを兼ねたアイデアだ。

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バルハラGCの10番ホールで行われた昨年は、ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)が340ydを飛ばして優勝。ジャック・ニクラスの名前が刻まれた記念のマネークリップを手に入れた。

ところが、優勝候補筆頭と見られていたワトソンは、このコンテスト参加を“拒否”。3Iでティショットを放った。「僕は遠くに飛ばすためにゴルフをやっているわけじゃない」という、ポリシーを貫いたがゆえの“抗議”だった。

これが、ワトソンが想像していた以上に議論を呼んだ。「考えを発したことが去年、ずいぶん大きな論議になってしまった。僕の行動が完全に悪いと取られてしまったことは残念だけど、今年は(1Wで)打つつもり。僕の主張がどうこういったことで考えを巡らせるよりも、ただ打ってしまえば、それでいいと理解することにした。家族が幸せならそれでいい」。ぶっきらぼうな口ぶりで、出場を表明したのである。

ただ、ワトソンは2日目のラウンド後、参加はある条件付きとした。今週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」で優勝した場合は、全米プロ会場で練習ラウンドを行わない予定のため出場しない、と。

ローリーの終盤の逃げ切りによって、ワトソンの不可解にも思える条件はなんとかクリアになった。この最終日のワトソンのティショット飛距離は、パー5の2ホール計測で362.2ydで、もちろんトップ。やる気がある、なしは別にして、その1ショットが注目されることは間違いない。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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