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日本の出場義務試合数は?―松山英樹「迷いはなかった」

ネバダ州ラスベガスにあるTPCサマリンで明日から開幕する「シュライナーズホスピタルforチルドレン」に出場する松山英樹は、大会前日にプロアマ戦に出場。前日、タイガー・ウッズがホストを務める「ヒーロー・ワールドチャレンジ」(フロリダ州・アイルワースGC)への出場が発表されたことを受け、その心境を語った。

「嬉しいです」。そう話す言葉とは裏腹に、松山の表情は険しいままだった。同じ週、国内では「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が開催されるが、その試合に出ないということは、今年から5試合となった国内男子ツアーの出場義務試合数を満たせないことも事実上確定することになる。

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規定では、“理由を精査した上で最終決定する”という猶予が与えられているが、もし規定通りの罰則を受けるとなると、松山が2013年に賞金王になって獲得したシード権は1年間停止され、15年に国内男子ツアーに出ようとする場合は主催者推薦に頼らざるを得なくなる。

だが、松山は毅然と言い切った。「迷いはなかったです。フィールドが厚い舞台でやることは自分が求めていることだし、(出場する)18人のメジャー優勝の合計“21”という数字を見れば、そこで勝つことができれば、もっともっとメジャーで勝つ力もついてくると思うので」。

もちろん、松山が国内ツアーを軽視したり、恩を感じていなかったりする、ということはない。それどころか、松山なりに国内ツアーへの貢献方法は考えている。日本人初のメジャーチャンピオンになること。世界の頂点を極めること。その上で国内ツアーに参戦すれば、日本のゴルフ界はもっともっと盛り上がるに違いないと。

「今年に限って5試合を満たすのは難しくなったけど、決められたことなので守らなきゃいけないと思う。自分はやりたいようにやっているわけで、試合数を満たさないっていうことで罰を受けるなら、受けなければいけないと思う」。昨シーズンの米ツアー開幕後に急造された新規定だが、それでも罰は甘んじて受けるつもりだ。

では、開幕前から規定が明らかになっている新シーズンは、国内で5試合出場を前提に米ツアーの日程を組むのだろうか?「それはない」と松山。「こっち(米国)のスケジュールで考えて、そこで余裕があれば出るという形でやっていきたい」。きっぱりと断言したその言葉から、しびれるような覚悟のほどがうかがい知れた。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)

※国内男子トーナメント規程(抜粋)

第10条 第3項 第6号
ツアーメンバーにあって、第10条第1項第1号、第2号、第3号又は第6号の規定に基づく出場資格(編注:賞金王やメジャー優勝などによる複数年シード)によりツアートーナメントに出場するには、資格を取得、又は行使した年度の翌年度以降の各年度において、5競技以上(日本国内で開催されるツアートーナメントに係る競技に限る。)のツアートーナメントに出場しなければならない。本規定の違反に対する罰則は、翌年度1年間、ツアートーナメントへの出場資格を停止する。

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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