5年ぶり通算80勝 タイガー・ウッズ“復活”への軌跡
2014年 WGCアクセンチュアマッチプレー選手権
期間:02/19〜02/23 場所:ダブマウンテンGC(アリゾナ州)
聖地のベストスコアを持つ男 デュビッソンが準決勝へ
ベスト4が出揃った「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」。続けて決勝戦も行われる23日(日)の準決勝第1試合では、年の差ひとつ、25歳のリッキー・ファウラーと26歳のジェイソン・デイ(オーストラリア)の人気者同士が対戦。その一方で、大会最年長優勝がかかる44歳のアーニー・エルスは、まだあまり聞き慣れない新鋭選手とぶつかる。
フランス・カンヌ出身のビクトル・デュビッソンは1990年生まれの23歳。3回戦ではバッバ・ワトソンを破り、この日は連日逆転勝ちを収めてきたグレーム・マクドウェル(北アイルランド)に対し、序盤3ホールで2ダウンを奪われながら、相手のお株を奪うような逆転勝利。連日メジャーチャンピオンから金星を挙げ「武器はティショットとアプローチ。今週は深いラフから上手く打てている」と胸を張り、大会最年少優勝へ前進した。
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タイガー・ウッズに憧れた少年は、2010年にプロ転向し、昨年の欧州ツアーで飛躍を遂げた。11月の「トルコ航空オープン」でイアン・ポールターやジャスティン・ローズ(イングランド)、そして推薦出場したウッズらを抑えてツアー初勝利をマーク。最終戦「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」では3位に入り、賞金ランキング6位でシーズンを終えた。
ちょうど1年前の世界ランキングは140位。しかし現在は30位でフランス勢のトップを走る。ちなみに、12年の「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」ではセントアンドリュース・オールドコースで「62」を叩き出し、ジョージ・クッツェー(南アフリカ)、ポール・ケーシー(イングランド)と並んで、ゴルフの聖地でのベストスコアを持っている。
今年1月の「ファーマーズ・インシュランスオープン」でPGAツアー大会に初出場。狙うは、来季のシード権だ。今大会、そして初出場となる4月の「マスターズ」でのフェデックスカップポイント獲得が大きな分岐点になる。
ところで、アマチュア時代には欧州NO,1にもなったキャリアを持つが、本人によればマッチプレーを戦った経験は「(個人戦では)アマチュアの時に2回だけプレーしたことがあるけど…」と言うほど。今大会はプロ転向後、初めてのマッチプレーだった。
それゆえこの日の戦い方も「自分のストロークプレーに徹した。だから彼がバーディを獲っても気にしないようにしたんだ」。伸びしろたっぷりの強心臓の持ち主はフランスにもいた。名前を覚えておいて、いいみたい。(アリゾナ州マラナ/桂川洋一)
桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw
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