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開幕戦のチカラ 2014年国内女子ツアーに高まる期待

開幕戦に詰めかけた大ギャラリーの期待に応えるように、実力者たちが熱い優勝争いを演じた

雨、雨、雨。大会3日間冷たい雨と強風が吹き抜けた2014年の国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、ツアー史上初の大会連覇を狙った昨年の賞金女王・森田理香子が、首位タイで迎えた最終日にスコアを伸ばせず2位。タイ出身のO.サタヤが逆転でツアー2勝目を挙げ、幕を閉じた。

誰もがスタートダッシュを狙う大会は今年、勝利を掴んだサタヤだけでなく、出場全選手がオフの成果を発揮し、それぞれに見せ場を作って、ともすれば肌寒ささえ感じた会場を熱く盛り上げたのが印象的だった。

地元の沖縄県出身では米ツアーから帰国参戦した上原彩子宮里美香らプロ9選手、アマチュアも4選手が出場。母親の実家が沖縄県ということもあり、毎年大ギャラリーを引き連れる横峯さくらも、2日目には首位と2打差の6位タイに浮上し、「チバリヨー(頑張れ)」の温かい声援に応えた。

歴代優勝者たちの活躍も目立った。2009年大会覇者の三塚優子は最終日最終組でラウンドし、12年大会を制した斉藤愛璃も初日から上位を賑わし、2位タイに入って次戦への出場資格を掴んだ。そして大会連覇を狙った森田も最終18番でイーグルを奪えばプレーオフに残るという状況を作り、緊迫する場面を演出した。

開幕戦1試合で今季の展開を占うことは難しいが、上位に入った顔ぶれを見ると、昨シーズンに活躍した選手たちが今年も中心になる気配を感じる。昨年、最終戦まで賞金女王を争った森田と横峯、安定した成績を残す実力を持つ韓国勢を中心とした海外勢、そこに2位タイに入った比嘉真美子渡邉彩香ら若い選手が加わる女王争いが始まりそうだ。

毎年のように開幕戦の取材を担当してきて、近年、このように期待を高めてくれているのは、年に1回の開幕戦を楽しみにしている沖縄のギャラリーのおかげなのかもしれない?と思い始めている。

今大会で会場に駆けつけたギャラリー数は、沖縄らしからぬ気象条件の中で3日間累計1万3347人。その数が多いか少ないかではない。沖縄独特の指笛を鳴らすなどしてギャラリーが温かい声援を送り、その声援に背中を押された選手たちの奮闘に今度は熱い拍手を送り、心の底からゴルフというスポーツの観戦を楽しんでいるように感じるからだ。

たぶん本音では、2004年大会の宮里藍以来10年ぶりとなる地元出身選手の優勝が見たかったに違いない。しかし、優勝したのは日本ツアー3年目でまだあまり馴染みのないタイ出身のサタヤ。それでも、18番ホールを取り囲んだ大ギャラリーは、表彰式が終わるまでその場を離れず、沖縄県勢に送るそれを上回るような大声援でサタヤを祝福していた。

大会が盛り上がるかどうかには、優勝者が誰か?ばかりでなく、見守るギャラリーが選手のプレーに声援や拍手を送って一体化し、出場選手の好パフォーマンスを相乗効果でいかに引き出すかといった要素がおそらく欠かせない。今大会のギャラリーは、ある意味で大会の“主役”だったようにも思う。

女子ツアーは今季37試合が行われる。次週以降も、「頑張れ!」「ナイスバーディ!」といった声援が響き渡るトーナメント会場では、その声に励まされた選手たちが120%のパフォーマンスで大会を盛り上げるに違いない。(沖縄県南城市/本橋英治)

本橋英治(もとはしえいじ)
1968年4月25日生まれ、牡牛座、B型。水泳、柔道、サッカー、野球、ラグビーを経てゴルフと出会う。21歳で購入したアイアンセットにこだわり続け、現在も使用中。ゴルフの魅力に引き込まれ、99年から仕事でも関わることに。取材で全国(たまに海外)を飛び回り、各地の美味しい食事とお酒を堪能している。

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