最強の“マイペース”で逆転優勝を狙う! 不動裕理
今はそれどころではないので!
基本的に、大会ごとに別々のメインスポンサーがついて行われるプロゴルフトーナメント。スポンサーの大部分は企業が占め、そのカラーによって大会のイメージが彩られることが多い。特に色濃く表れるのが、一般のギャラリーに向けた店舗が軒を並べるギャラリープラザだ。
今週開催の「リゾートトラストレディス」を主催する『リゾートトラスト株式会社』は、会員制リゾートホテルを全国的に展開。その中には、結婚式をプロデュースするブライダル事業も含まれている。そこで今週現れたのが、結婚式の相談をその場で受ける、即席のブライダル案内場だ。
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確かにゴルフブームが過熱し続ける昨今、ギャラリーの年齢層も若返った。中には手をつなぎ、肩を寄り添いながら観戦するカップルもチラホラ。なるほど、熱い試合展開に気分も高まり、『ついでに挙式の予約も』という流れになる(!?)のかもしれない。
しかし、結婚を考えているのは道行くギャラリーだけではない。この場で戦っている女子ゴルファーたちの多くも、その対象者なのだ。試しに、女性スタッフの方に「女子プロゴルフ選手って、誰かここに来ました?」と質問したところ、「いえ、誰もいらっしゃらないんですよ・・・」と寂しそうな返事。「間違えてプロの方に声をかけてしまって、『今はそれどころではないので』と言われてしまいました」と恐縮していた。
この案内場、選手たちがスタート前にパットの最終調整をする練習グリーンから良く見える位置にある。北田瑠衣や中田美枝など、結婚ブームに沸いている最近の女子プロゴルフ界だが、結婚について真剣に悩んでいるゴルファーも少なくないはず。ウエディングドレスが目に入って、集中力を乱す選手が出なければいいが・・・。
塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。