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後輩たちへの愛情 丸山茂樹HCの五輪メダルボーナス案

112年の空白期間を経てゴルフが正式競技に復活するリオデジャネイロ五輪まで9カ月を切った。トッププレーヤーによる五輪メダルへの価値について懐疑的なコメントが聞かれる中、日本代表チームのヘッドコーチ(HC)に就任した丸山茂樹の頭には、前代未聞の“ニンジン作戦”があった。

宮崎県で行われている「ダンロップフェニックストーナメント」に出場中の丸山は18日(水)、オリンピックゴルフ競技対策本部からのHCの就任要請を正式に受諾。関係者による12月の現地視察を含め、今後のスケジュールなどを確認した。年明けには米国に滞在中の丸山自身がブラジルへ向かう可能性もありそうだ。

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対策本部の統括コーディネーター山中博史氏(JGA専務理事)との対談の中で、丸山はある提案をしたという。「メダルを獲った選手はどう評価されるのか。男子ならば複数年“フリー”のシードを与えることなどはできないだろうか。例えば金メダルなら10年、銀なら5年、銅なら3年といったように」。スポーツ界の歴史に残るメダリストに対し、国内男子ツアーの出場権を付与するというプランだ。

もちろん前例のないボーナス。だがこの案は自身が味わった苦い経験をもとにしている。丸山は1997年に「日本プロゴルフ選手権」を制して翌年から10年間の長期シード(現在は5年)を獲得し、その3年後に米ツアーに本格参戦。日本人史上最多の通算3勝を挙げて国内ツアーに復帰した2009年には、シードが効力を失っていた。定められたルールにいま文句を言うつもりはない。ただそこには、米ツアーで金字塔を打ち立てた自負がある。

「日本に帰ってきたら(身分保障が)何もなかった。むなしかった。僕自身に何かをしてくれ、というのではなく、いまの選手やこれからオリンピックを目指す子供たちのモチベーションを上げたい。賞金なんかを提案するのはいやらしいじゃない(笑)。でも何もないのは寂しいから」

丸山が言う長期シードは「メダルを獲った翌年から複数年」といった類のものではなく、選手が自由に申請したシーズンにおいて効力を発揮するもの。例えば、海外ツアーに参戦している期間などは“凍結”ができるというわけだ。

通常のストロークプレーで行われる競技方法についての批判も多く、今週にはオーストラリアでアダム・スコットが五輪に出場しない可能性を示唆するなど、依然としてメダルへの価値観は選手間で差異がある。しかし、日本はほとんどの選手が母国ツアーの出身で、男女ともにシーズンに試合が25以上あり、1国内で年間ツアーが成り立っている。ボーナスにそんな独自色を付けられる稀有な国だ。

「オリンピックへの付加価値を上げる。女子は女子でまた別の考えがあると思うが、男子はそのくらいのプレゼントは必要じゃないかな。国のためにメダル引っ提げて帰ってきたらね」

丸山が抱えた寂しい思い。それを表すエピソードがある。日本復帰後、ツアープレーヤー用の選手バッジをもらえない期間があり、試合会場内でたびたび足止めをくらった。「バッジがなくて、警備員さんに入り口で止められてね。その場で『丸山さんがいますが…』って無線で(大会本部に)報告されて。誰なのか分かっているんだから、入れてくれよ!って感じだったよ(笑)。PGAツアーはいまでも(ツアー選手としての証明を)もらえるんだけどね…」

「貢献メンバー」(1973年以降で通算10勝以上等の条件がある)としてバッジをもらえるようになったのは、規定が改定された昨年のことだった。

プランの実現には今後、対策本部、日本ゴルフツアー機構(JGTO)内での議論が必要になる。「あんなむなしい思い、後輩にはさせたくないよ」。切なる思いは形になるだろうか。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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