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職業“ツアープロ”竹谷佳孝 初優勝の重み

2014/06/23 20:30


人生が変わる瞬間。その時当たるスポットライトの光量はまばゆく、立ち会ったギャラリーや関係者も思わず目を細め、心が震える。先週のメジャー戦「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」で、プロ9年目の34歳・竹谷佳孝がツアー初優勝を飾り、その時を迎えた。優勝賞金3,000万円に、5年間の複数年シード。大きなご褒美に「コツコツと取り組んできたことが報われました」と、日の当たらない時を歩んできた感慨に浸った。

グリーン脇からは、妻の慶子さんと5歳の長女・祐泉ちゃんと1歳の長男・一優くんが見守っていた。ふだんは会社勤めの慶子さんは、親から言いつけられていたという「夫の職場に女が足を踏み入れるものじゃない」に背いて、この日初めて夫のプレーを観戦し、その晴れ姿を目に焼き付けた。「優勝も大事だけれど、なによりも初めてシードが獲れたことが嬉しい。毎年QTでドキドキするのは嫌だな、って思っていました」。安堵の表情を輝かせた。

竹谷は昨季の下部ツアー(チャレンジツアー)で賞金ランク2位に入り、今季のレギュラーツアー出場権を獲得していた。スポンサー推薦枠での出場を除けば、レギュラーツアーに出場できるのは、昨季の賞金ランク70位までのシード選手と、4次まである予選会(QT)の上位突破選手、そして、竹谷のように下部ツアーで賞金ランク上位に入った選手だけ。1試合の出場選手はアマチュアも含めせいぜい150人程度だ。「5年シード」という響きがどれほど心地良いものか想像に難くない。

それだけに、この日の竹谷の栄冠は、どれだけのプロゴルファーを羨望させたことか。日本ゴルフツアー機構のまとめによると、日本で競技を仕事の場とするツアー選手は約1,500人。ここでいう“ツアー選手”とは、QTで2次以上まで進んだ選手を指すという。数に含まれない1次QT敗退者なども含め、その舞台にすら上がれない選手の数を想像すれば、レギュラーツアーの試合に出ている選手たちが、まさに氷山の一角であることを理解できるだろう。

試合に出場しただけで、安定した賞金が得られるわけではない。今季4月から2ヶ月間の国内男子ツアー7試合の賞金総額を、出場選手1人当たりで単純に割り振ると約87万円だが、そこは勝負の世界。今回の竹谷のように高額賞金を獲得した選手がいる一方で、予選落ちで1円も稼げない選手も半数以上いる。さらに、移動費や宿泊費など、試合出場のために必ず発生する経費を差し引くと、週によっては赤字になるケースが珍しくない。

もちろん試合に出場しなければ何も始まらない。職場確保の保証として複数年シードは、誰よりも竹谷本人にとってうれしいご褒美となった。「好きなことをやらせてもらい、家族には迷惑ばかりかけている。自分で責任を取らないといけないと思っています」と、竹谷は優勝会見の席上で、さらなる飛躍への決意を語った。

「これまでの苦労が報われて嬉しいけど、これからが大変ですね」。職業“ツアープロ”のお父さんは、これからが本当の戦いだ。(茨城県笠間市/塚田達也)

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