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ベテランが経験した格差社会 桑原克典

今季から新たに国内男子ツアーのスケジュールに加わった「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」は、チャレンジトーナメントに年間3試合の“姉妹試合”を持ち、それぞれの優勝者がこのレギュラーツアーの本戦出場権を獲得できる特典がある。桑原克典は10月に「HEIWA・PGM Challenge III ~ Road to CHAMPIONSHIP 2013」を制覇。そして7日(木)に開幕した本戦初日、4アンダー4位タイと好スタートを切った。

桑原は国内メジャー1勝を含むツアー2勝の44歳。藤田寛之丸山茂樹らとは同級生に当たる。2010年シーズンを最後にシード権からは見放されて低迷が続いたが、今季はその下部ツアーで奮起。年の離れた新鋭プレーヤーたちと争ううちに「若い選手は歯を食いしばってやっている。自分も…と思えた」と、心に火が付いた。

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レギュラーツアーと、チャレンジトーナメントには大きな“格差”がある。それは数千万円以上にも及ぶ優勝賞金の差だけにとどまらず、選手に対するホスピタリティも同じ。選手とギャラリーを仕切るロープや電光掲示板も無く、過去には一般営業と並行して行われる試合もあった。

ベテランが、思わずこぼしたのが練習場での待遇だ。「チャレンジでは毎朝、30球までしか打てないし、それも有料なんだ」。レギュラーで使用される練習ボールは、メーカーが用意したほぼ新品。しかし下部ツアーでは一般営業のゴルフ場と同じように、主にコースに落ちたロストボールを使うケースも多い。

中には深い傷が付き、ショットすると、とんでもない“変化球”になってしまうものも「30球のうち、10球はある」と言う。「その中で『このボールは良いボールだから、ドライバーの練習用に取っておこう…』なんて、やりくりをする」。ラウンド後は、ひとり60球まで。だからこそ、恵まれた環境に感謝する思いも自然と沸いてきた。

今月行われた来季出場権を争うサードQT。初日のスタートから2ホール目までに5オーバーまで沈む最悪の出だしから、大幅に巻き返してギリギリで通過。ファイナルQTに進んだ。「『なんでこんなとこでやってんだ?』って思った時もあった。でもね…(QTでは)どうやって回ったかも覚えてないくらい、本当に必死だった。どんな試合でも、普通にやれない中でも普通にやることが大切。上を見ていきます」。呼び覚まされたハングリー精神が、いまは大きな武器だ。(茨城県稲敷郡/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2013年 HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦

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