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「もう大丈夫」 片山晋呉の手応えに“ご当地キャディ”も太鼓判

北海道の札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開催された国内男子ツアー「ANAオープン」。片山晋呉が終盤、優勝した小田孔明に食い下がった。3打差の4位タイからスタートし、結局4打差の2位タイでフィニッシュしたが、これで今季4度目のトップ5入りとなった。

最終組で藤田寛之キム・ヒョンソン(韓国)がスコアを伸ばせず、小田が着々と得意の逃げ切り態勢を整えた一方で、その前の組でプレーしていた片山は、5番、9番、12番のバーディで踏みとどまり、16番(パー3)のバーディで3打差まで詰め寄った。

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しかしパー5の17番でスコアを伸ばせず、最終18番では勝負をかけた3打目アプローチがカップをオーバーし、返しのパットも外れてボギー。攻めた結果の4打差に思うところもあったのだろう。ここ数年、敗れても平然とした様子でコースを後にすることが多かった片山がこの日は、興奮気味にまくしたてた。

「こうやって優勝争いして、(前の試合のフジサンケイクラシック)4位、2位と上がってきてるからね。次でしょ、次。いくらでもチャンスはある」。

「まだね、すっごい良いプレーをしているっていう感じはないんだけれど。差をつけられても、繰り返し、繰り返しやっていくだけだね」。

待たれる5シーズンぶりへの勝利は、きっと近いところに―。自分でも、そう予感できる出来だったに違いない。

そんな感触を、ご当地の“相棒”も同じように感じていた。片山のキャディバッグは近年、この札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース限定で、同コースのメンバーである歯科医の松ヶ崎真秀さんが担いでいる。「最初は2008年、永久シード選手になられた年に担ぎました。ショットはあの頃とほとんど変わらなくなってきたように見えるんです」。

1年に1度の再会では、毎日ゴルフ以外の話題にも花を咲かせる。もちろん“最強”を誇った時期を知る松ヶ崎さん。復活を予感するのと同時に「あの頃(08、09年当時)は、やっぱり少し“とげとげしい”ところがあったんですね。でも今は、性格が丸くなったかもしれません。だから前とは違った、また新しい強さを感じています」と変化も汲み取っている。

終盤、片山は16番では5メートルを沈めて力強いガッツポーズを繰り返し、17番でバーディパットを外した際には、手で太ももを「バチン!」と叩いて悔しがった。「ホントに、あとは来たチャンスをつかみ取るだけ。これから大きく何かを変える必要はない、もう大丈夫」。自らに言い聞かせるように、少し息を切らせながら、あふれ出す手応えを語った片山。名手の復活勝利は、シーズン後半戦の大きな楽しみのひとつだ。(北海道北広島市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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