初日前半4オーバーからカムバック 石坂友宏は前週生まれた長男も諦めない原動力に
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 2日目(9日)◇横浜CC(神奈川)◇7322yd(パー71)◇晴れ
日米ツアー、アマチュアを含めて13人の日本勢がいる中で石坂友宏はラストでフィールド入りを果たした。前年「ACNチャンピオンシップ」優勝で資格を得ていた杉浦悠太が米下部コーンフェリーツアーで来季PGAツアー昇格争いの真っただ中におり、シーズン最終戦と日程が重なって欠場。国内ツアー選手に切符が付与される「リシャール・ミル チャリティトーナメント」終了時点のランク上位6人で次点だった石坂に繰り上がりでチャンスが巡ってきた。
滑り込みがかなわなくても現地ウエーティング(待機選手)として練習するつもりだったが、週初めにはいったん鹿児島を訪れていた。実家に帰省していた妻・星空(せいあ)さんが無事に第一子となる男の子を出産したのは前週29日のこと。妻の名前からひと文字をとった凛空(りく)くんと待望の対面を果たし、「マジでかわいいですね。(いまも)早く帰りたいくらい」と思わず表情が緩む。
「責任感もありますし、調子が悪い時でも『やらなきゃいけないんだ』という(うしろ向きな)気持ちから『やってやるぞ』に変わった」。早くもにじむ父親の自覚を、初出場となる日本開催のPGAツアーでも体現している。腰に痛みを抱え、前の組のプレーが詰まって待たされることが多かったという初日は前半を終えた段階で4オーバーと下位に沈んでいた。それでも後半アウトで上がり2連続を含む5バーディを奪い返して1アンダー「70」にまとめると、この日も3バーディ、2ボギーでしぶとくスコアを伸ばした。
連日のボギーとなった232ydと長いパー3の16番ではティショットで5Wを握るなど、飛距離面の不利は否めない。「下手をすれば、(同組選手と)50ydくらい違うみたいなこともある」。ただ、PGAツアー仕様のセッティングでも、日本開催の慣れた芝質も含めてできることはあると感じている。「自分が飛ばしたい時にしっかりと振って、フェアウェイキープをしなきゃいけない時は、はっきり意識を変えている部分もある」。2日間トータルのフェアウェイキープ率90%(27/30)は全体2位につける。
2日目に唯一フェアウェイを外した最終18番は、左のバンカーからの2打目を砲台グリーンの右手前にこぼした。ピンの根元が見えないアプローチで、手前の急傾斜を戻される最悪のケースだけは回避しようと割り切った強めのチッピングがピンに当たり、2mほどのパーパットをねじ込んで耐えた。「もちろんあしたも伸ばさないといけない。トップ10を狙える位置に行きたいですし、『こういう日本人が出られるんだ』と思わせられるようなゴルフをしたい」。一家の大黒柱として、最高峰の舞台で通算2アンダー38位から浮上を見据える。(横浜市保土ヶ谷区/亀山泰宏)