「いい勉強になった」 ルーキー鳥居さくらがメジャー観戦で得たヒント
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 初日(9日)◇東名CC(静岡)◇6530yd(パー72)◇◇晴れ(観衆2280人)
ルーキーの鳥居さくらが4アンダー5位で滑り出した。インからスタートし、前半12番から3連続バーディで勢いに乗ると、後半5番ではピン奥のカラーから残り6ydを58度で直接ねじ込むチップインバーディを奪った。「ドライバーが前に比べて結構安定してきていて、それが今回は良かった」と5バーディ、1ボギーの「68」にうなずいた。
出場できなかった前週のメジャー「日本女子オープン」が、思わぬ形でプラスに働いた。アマチュアだった昨年までは「練習→練習→試合」のサイクルで、合間にスイングを見直す時間があった。
しかし、プロになってからは試合が続き、「芝から打てるのはすごいありがたいけど、その反面、自分(のアライメント)がどこを向いてるか分かんなくなってしまう」と細かなズレに気づきにくくなったという。オープンウィークとなった先週は、コーチにスイングを見てもらいクラブも微調整するなど、自分の状態を確かめる時間に充てた。
さらに地元・兵庫で行われた同大会には3日目にギャラリーとして足を運んだ。プロになる前はロープの外で見ることもあったが、難コースに苦戦する選手を見て「いつもはすごい簡単にゴルフしてるように見えるプロのみんなが、意外と伸びてなかった」と、ツアーの中に身を置くようになった今、景色も違って映ったという。
ついて回ったウー・チャイェン(台湾)の技術の高さにも改めて驚かされた。「まずショットで狭いフェアウェイに置くところ。あと、あんな小っちゃいグリーンでも(パーオンを)14回とかしてましたし、まずパーオン率を上げることが大事なんだな」と、見る側に回ったからこそ拾えたヒントもあった。
調整と観戦で得た感覚を好スコアにつなげられ「いい勉強になった。かなり良くなりました」と笑みがこぼれる。現在の年間ポイントランキングは65位と、来季シード獲得(同50位以内)にはまだポイントの上積みが必要になるが、「ポイントとかシードとか考えずに、目の前の一打に集中したら成績もついてくる」。まだまだ伸び盛りな19歳は、静かに上を見据えた。(静岡県裾野市/安平賢太郎)