ニュース

国内男子アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップパナソニックオープンの最新ゴルフニュースをお届け

石川遼、18番の巨大スタンドに「感動した」

滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー第16戦「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」。2日目の23日は祝日とあって、金曜日ながら1万496人という多くのギャラリーが会場につめかけた。

2008年の第1回大会から、今年で4度目を迎えるこの「パナソニックオープン」だが、大会の “名物”となりつつあるのがコース内の巨大ギャラリースタンド。今年、最終18番のグリーン裏にそびえるそれは、1234人を収容。国内ツアー最大級といえる。もちろんこの日も超満員。最終日さながらの大入りに、ホストプロを務める石川遼は「本当に感動した。最後のバーディパット、入らなくてもいいくらいと思ってしまった」。ホントにその2メートルのチャンスを外してしまったが、海外メジャーなどでの多くの場数を踏んできた20歳の心は揺さぶられた。

<< 下に続く >>

出場選手の約半分がアジアンツアーからの参戦となる異色の同大会は、独自の手法でトーナメントの価値を向上させてきた。開催会場は関西地方の名門クラブで毎年変わるため、1年がかりで準備を進めているという。2008年9月に行われた第1回大会を迎えるにあたって、関係者は女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」からすべての国内ツアーの試合を生視察と映像を通じて目にする念の入りよう。ギャラリーサービス、選手へのホスピタリティを重視し、アジア、環太平洋地域でトップクラスの大会を目指してきた。

また、アジアンツアーでも4月にインドで「パナソニックオープン」を開催。上位3選手にこの日本での大会の出場権を付与し、優勝したA.ラヒリとは1年間のスポンサー契約を結んだ。さらにタイの男子ツアーでは4試合に「ROAD TO Panasonic OPEN in Thailand」としてスポンサー協賛し、ポイント上位選手が今大会に推薦出場の機会を手にしている。

ゴルフを通じてアジアでもさらにパナソニックのブランドを向上させることにもつながっており、相乗効果も生まれる。石川がプロ転向して以来、所属契約を結んでいるが同社関係者は「もちろん石川遼選手の存在は我々にとって大きい。しかし彼以外の価値も求めていく必要がある」とトーナメントのブランド力を高める意識を強調する。

パナソニック本社、エンターテイメント企画センターの西貝所長は「誰からも『このトーナメントは無くならないでほしい』と思っていただける大会にしたい」と話した。巨大スタンドにそびえる各国の国旗はさながらメジャーやWGCの雰囲気もチラリ。「いつかそうなる可能性も、あるよね」。コースを後にした石川は実に誇らしげだった。(滋賀県栗東市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

関連リンク

2011年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップパナソニックオープン



あなたにおすすめ


特集SPECIAL

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!