ウッズ登場にパトロン喝采 月曜日から熱狂のオーガスタ
2018年 マスターズ
期間:04/05〜04/08 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
「マスターズ」で知っておくべき5つのこと
ついに第82回「マスターズ」が開幕の時を迎えようとしている。以下は、オーガスタ・ナショナルGCでの戦いについて事前に知っておくべき5つの鍵を握る事柄である。
欧州勢の3連覇はなるか
2016年はダニー・ウィレットで、2017年はセルヒオ・ガルシアとなれば、2018年も欧州勢か?今季の欧州勢トップクラスの選手たちの好調ぶりを鑑みると、欧州勢による3連覇の可能性は軽んじられるべきではない。
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1990年にサー・ニック・ファルドが2年連続でグリーンジャケットを獲得したのを最後に、欧州勢は3年連続して「マスターズ」王者を輩出していない。トミー・フリートウッドとジャスティン・ローズは今季すでに優勝を遂げており、特に後者がプレーオフで敗れた昨年の雪辱を晴らすことを熱望していることに疑問の余地はない。
ウッズをはじめとする米国勢の充実
今季序盤はタイガー・ウッズの驚異的な復活劇に沸いたわけだが、「マスターズ」4勝の彼は5着目のグリーンジャケットを獲得するチャンスをかみしめることになるだろう。
ウッズは2015年を最後にオーガスタ・ナショナルではプレーしておらず、優勝からは2005年を最後に遠ざかっている。今年、彼がさらにタイトルを獲得すると、ジャック・ニクラスの持つ大会最多勝記録の6勝にあと1勝まで迫ることになるが、ウッズは米国の同胞による手強い挑戦に直面することになる。
「マスターズ」で優勝経験のあるフィル・ミケルソンとバッバ・ワトソンは今季すでに復活優勝を遂げており、世界ナンバーワンのダスティン・ジョンソンやジャスティン・トーマスも優勝争いに絡むと目されている。
フィールドの新顔
メジャーデビューを果たす欧州ツアーポイント争い「レース・トゥ・ドバイ」トップのシュバンカー・シャルマを始め、今大会には16人のルーキーが出場する。若きインドのスターであるシャルマは「ヨハネスブルグオープン」と「メイバンク選手権」を制覇し、今季序盤に世界ランキングを一足飛びに駆け上がって「マスターズ」の招待状を受け取った。
イングランドのハリー・エリスは、今週「マスターズ」デビューを果たす6人のアマチュアの1人であり、彼はロイヤルセントジョージズGCで開催された2017年「全英アマチュア選手権」を制覇して今大会の出場権を手にした。
オーガスタに別れを告げるスコットランドの偉人
1988年の「マスターズ」王者であるサンディ・ライルは、今年オーガスタ・ナショナルで花道を飾る。
ライルは30年前にマーク・カルカベッキアに1打差をつけて優勝し、初めてグリーンジャケットを獲得した英国人選手となった。彼が18番で放ったバンカーショットは彼の優勝と同義となっており、このショットにより彼は大会初優勝をたぐり寄せた。
現在60歳になったスコットランドの偉人は、当時オーガスタを71-67-72-71でラウンドして優勝を果たした。ライルは1988年にシーズン序盤から好調ぶりを発揮し、「グリーンズボロオープン」と「フェニックスオープン」を制覇した勢いをオーガスタへとつなげた。
バトンはペインからリドリーへ
かつてのチェアマンであるビリー・ペインが2017年末に引退したことを受け、今年はフレッド・リドリーがチェアマンとして最初の「マスターズ」を開催する。
以前は「マスターズ」競技委員会のチェアマンを務めていたリドリーは、オーガスタ・ナショナルの第7代チェアマンの座に就任した。また、彼は「マスターズ」でプレーした経験を持つ唯一のチェアマンでもある。