月曜日にもかかわらず多くのパトロンたちを熱狂させたタイガー・ウッズ

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報（2日）◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇7435ヤード（パー72）

日が傾きかけた月曜日の午後3時。コースがにわかにざわつき始めた。3年ぶりにオーガスタに帰ってきたタイガー・ウッズが、フレッド・カプルス、ジャスティン・トーマスとともに1番ティに登場。パトロンの喝采に迎えられて、にこやかにコースへと出ていった。

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いきなり2番（パー5）で歓声が爆発した。2打目をグリーン奧に外したウッズは、そこから下り傾斜を利用したチップショットをジャストタッチでカップに沈めてイーグル奪取。パトロンたちは、まるでサンデーバックナインの劇的なウィニングショットを目撃したかのように、両手を挙げて大声を張り上げた。

ウッズは右手を挙げて嬉しそうに笑みをこぼす。月曜日にもかかわらず、ウッズは各ホールで拍手と歓声に迎えられ、グリーンには何重にも人垣が取り囲んだ。

3日前、ウッズは自身のホームページを更新し、3年ぶりとなる「マスターズ」への思いを語った。「勝つために、そこにいく」。そして、4度の手術からの復活を「人生で2度目のチャンスを得た。僕は歩く奇跡なんだ」と表現した。

ウッズが最後にメジャーを勝ったのは10年前の2008年。最後の「マスターズ」制覇は05年までさかのぼるが、きっと、奇跡はまだ続いていく。（ジョージア州オーガスタ／今岡涼太）