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2016年 ISPSハンダ ゴルフワールドカップ
期間:11/24〜11/27 場所:キングストン・ヒースGC(オーストラリア)
デンマークがW杯制覇へ向け首位を堅持
「ISPSハンダ ゴルフワールドカップ」は、キングストン・ヒースGCで好パフォーマンスを見せたソレン・ケルドセンとトービヨン・オルセンのデンマークが4打差の首位で最終日を迎えた。
金曜のフォアボールで「60」を叩き出したデンマークは、3打差の首位でスタートした土曜のフォアサムを5バーディ、3ボギーの「70」でラウンド。通算14アンダーとして、後続との差を更に広げた。
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2位には「69」をマークしたジミー・ウォーカーとリッキー・ファウラーの米国が浮上したが、デンマークのワールドカップ初制覇を阻むためには、苦しい戦いが待ち受ける。
今季のポイントレース「レース・トゥ・ドバイ」を共にトップ20以内で終えたデンマークの2人は、オルセンが最近の「トルコ航空オープン」で優勝し、ケルドセンは「DPワールドツアー選手権」でトップ5入りを果たすなど好調。
3位には、今季のヨーロピアンツアーで共に優勝を遂げている呉阿順と李昊桐の中国がつけており、それを2打差でフランス、日本、そしてスペインが追う展開となっている。
1番と2番で惜しくもバーディを逃したデンマークは、ケルドセンがバンカーに捕まった3番で25ホール振りにボギーを叩いた。だが、続く2ホールで連続バーディを奪い、盛り返しを見せた。
4番ではオルセンの2打目がピンに絡み、ケルドセンが難なくバーディパットを沈めると、5番では26歳のオルセンが3.6メートルのバーディパットをねじ込んでリードを5打差に広げた。
デンマークは10番でもバーディを奪うと、オルセンがティショットを大きく曲げた11番はボギーと、ダメージを最小限に留め、13番ではオルセンが名誉挽回のショットから再びバーディをお膳立てした。その後、17番で3パットのボギーを叩いた。
「僕らは昨日、フォアボールではすごいロースコアを出すことも可能であることを証明したよね」とオルセン。
「トルコでは7打差あったリードが、瞬く間に1打差まで縮まったから、ゴルフでは如何に速く展開が変わるかは分かっているんだ。明日、簡単には行かないのは確かなところだね」。
「ここには大勢のすばらしいプレーヤーがいるし、沢山のバーディが出ているからね。4打差の首位はとても良いけれど、簡単には行かないよ」。
「このコースではアグレッシブな姿勢を保つ必要があるけれど、同時にとても注意深くプレーしないといけないね」とケルドセン。「僕らはリードを守るゴルフをするのではなく、これまで通りのメンタリティで、できる限り多くのバーディを奪いに行かないといけないね」。
「僕らはこのコースで何ができるのかを知っている。明日は再び『60』が出るかもしれないし、それよりも良いスコアだって出るかもしれないから、僕らはまたロースコアで回らなければならないんだ。僕ら以上に良いスコアを出すペアが出て来るかもしれないからね」。
1番で3パットのボギーを叩いた米国だったが、2番でバーディを奪ってバウンスバックすると、5番でウォーカーがバーディパットを沈め、単独2位に浮上した。
大会25勝目を狙う米国は、7番で再びボギーを叩くも、パットが好調なウォーカーを軸に、8番と9番で連続バーディを奪うと、17番でもバーディを奪ってスコアを伸ばした。
中国は李が大きなミスを犯した1番でダブルボギーを叩くと、呉のティショットがバンカーに捕まった2番ではボギーを叩く散々なスタート。だが、そこから見事なバウンスバックを果たした。4番と5番で連続バーディを奪った2人は、11番でもバーディを奪い、この日のスコアをイーブンパーに戻した。
松山英樹と石川遼が組む日本は後半を「35」でラウンドしてこの日のスコアを「71」とし、ビクトル・デュビッソンとロマン・ランガスキューのフランスは、8番でイーグルを奪うなど、3日目を「72」でラウンドした。
同じく通算7アンダーにつけるラファ・カブレラベローとホン・ラームのスペインは3日目を「73」とし、その1打後方にはイタリア、2打後方にはアイルランド、ニュージーランド、そしてスウェーデンがつけている。