李昊桐が3打差首位に浮上 谷原秀人は31位で最終日へ
デンマークが圧巻のゴルフで首位に浮上
「ISPSハンダ ゴルフワールドカップ」は、2日目に圧巻の「60」をマークしたソレン・ケルドセンとトービヨン・オルセンのデンマークが首位に浮上した。
初日のフォアサムでアンダーパーを記録したのはわずか6チームにとどまった。フォアボールで行われた2日目のキングストン・ヒースGCは、風が強まったにもかかわらず全チームがアンダーパーでラウンドした。
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なかでも最高のラウンドを展開したデンマークは、2イーグル8バーディ、ノーボギーと非の打ちどころのない内容で、3打差で首位を追う状況から一転して、2日目を終えて3打差の首位へと立場を変えた。
初のワールドカップ制覇を狙うデンマークは、通算12アンダー。2位には、こちらもワールドカップ初優勝を狙う中国がつけている。
今季の欧州ツアーでともに優勝を遂げている中国の呉阿順と李昊桐は、2日目を「65」とし、最高の形でシーズンを終えるには上々の位置につけた。
通算8アンダーの3位には、初日首位のラファ・カブレラベローとホン・ラームが組むスペインがつけている。さらに1打差でクリス・ウッドとアンディ・サリバンのイングランド、フランチェスコ・モリナリとマッテオ・マナッセロのイタリア、ビクトル・デュビッソンとロマン・ランガスキューのフランス、そしてリッキー・ファウラーとジミー・ウォーカーの米国が続く。リーダーボードの上位は、欧州ツアーメンバーの名がずらりと並ぶ展開となっている。
ケルドセンは3番でフェアウェイからホールアウトしてイーグルを奪うと、続く4番でバーディを奪い、オルセンが5番でタップイン圏内につけるみごとなショットからバーディを奪ってこれに続いた。8番ではパートナーに続きオルセンもチップインイーグルを決め、デンマークは前半を「29」として後半へ折り返した。
後半に入っても波に乗るデンマークは、「トルコ航空オープン」王者のオルセンが10番で6メートルのバーディパットを沈めた。11番では、同じくオルセンがピンそばにつけるみごとなショットからバーディを奪い、12番ではケルドセンが4.5メートルのバーディパットをねじ込んだ。
その後は、オルセンが2つのバーディを奪い、最終ホールではケルドセンが2打目をピンそばに寄せてバーディフィニッシュを決め、すばらしいラウンドを締めくくった。
ゴルフワールドカップのフォアボールでの歴代ベストスコアは「57」だが、いつであれ「59」は特別な数字であり、オルセンは終盤に入ってそのスコアを意識したことを明かした。
「正直、最後の2ホールで『59』のことは少し考えていたんだけど、それでも『60』は最高のスコアだよ」とオルセン。
「ソレンがあの2打目を直接決めたショットで勢いづけてくれたし、その後、僕もチップインでイーグルを奪うことができた。2人合わせてとても良い出来だったね」
「昨日のフォアサムでも僕らは良くやったと感じていた。ここはトリッキーなコースだし、特にこの風のなかでは厄介だよね。昨日は良くやったし、(フォアサムの)明日も同じことをやらないといけないね」
「ソリッドなプレーを心掛けたんだ」とケルドセン。「トービヨンがずば抜けたプレーをしていたので、僕はフェアウェイキープとパーオンに専心し、爆発的なプレーは彼に任せようと考えたんだけど、それがうまくはまったね」。
「僕らはゴルフのプレースタイルが全然違うんだ。トービヨンは派手だよね。彼は飛距離も出るし、全体的に驚くべきゴルフを展開するんだけど、僕は電車みたいなもんさ。定刻通りに到着するけど、派手さはないんだよ」
「僕らは(デンマークの)みんなを誇らしい気分にさせようと頑張っているんだ。この舞台でプレーできて本当に幸せだね」
ノーボギーで回った中国は、2番と3番で長いパットを沈めて勢いに乗ると、11番では李が2打目をカップぎわ数センチにつけるなど、随所にすばらしいプレーを見せた。
イングランドはノーボギーの「66」で2日目をラウンドし、イタリアは1ボギーながら、モリナリが8番でバンカーからのチップインイーグルを奪い、こちらも2日目を「66」とした。
フランスは8番から5連続バーディを奪うなど、7バーディ、2ボギーの「67」で2日目をラウンド。一方、米国ペアは同スコアながら、ノーボギーのラウンドを完遂した。
通算6アンダーには日本とスウェーデンが続いており、さらに1打差でオランダ、タイ、台湾、ニュージーランドがつけている。