タイガー、もう1つのWGCタイトルへ視界良好
2013年 WGC キャデラック選手権
期間:03/07〜03/10 場所:TPCブルーモンスターatドラール(フロリダ州)
ウッズがマイアミで更に一歩抜け出す
タイガー・ウッズはグレーム・マクドウェルが自分の敵であることは認識しているが、マイアミのトランプドーラルで継続的に素晴らしいプレーを見せており、7度目の「WGCキャデラック選手権」優勝への可能性を更に強くした。
ウッズはマクドウェルに2打差をつけトップで3日目を迎えた。そして最終組として相応しい試合をし、観客の心を掴んだ。
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特にフロント9はマッチプレーを思い出させるような展開で、行ったり来たりの素晴らしい試合をした。そして、ここまでの2日半、全くボギーなしだったマクドウェルが4ホールの間に3打多く叩いたところで、ウッズはリードを広げ始めた。
マクドウェルはパー4、16番で非常に素晴らしいイーグルを獲り挽回を図るも、最終的にウッズに4打差をつけられて終わった。ウッズは17回目のWGC制覇、そしてここブルーモンスターでは2回目となる優勝を狙っている。
「今日はいい試合でした」とウッズ。「グレームは良いプレーをしていました。その中でいくつかミスが出ただけです。しかし16番ホールでの切り返しは凄かったですね」。
マイアミリゾートの象徴である風がここまでの仕返しとばかりに、明日は吹き付けることが予想される。そうなると、速くなるばかりのグリーンと相まって、今大会後に作り替えられる予定のこのコースで行われるファイナルラウンドの行方を更に面白いものにするだろう。
「風が吹き付けても、良いプレーをしなければいけませんね」とウッズ。更に、「自分自身のプレーに非常にワクワクしています。上手くボールを打って、きちんとパットを決められていますが、コースは段々とトリッキーになっていますね」。
「グリーンは非常に硬いから、ボールが速く進む。下りのパットは信じられないくらいに速いでしょうね。ボールは転がり続けるでしょう。少し滑ったりもして。今日は入ると思ったパットがいくつか外れたり、風がボールを動かしたりしました。しかし明日も同じ状況になるでしょう。これがもっと悪化しない限りはね」と述べた。
「今晩どれだけの水がゴルフコールに撒かれるか見てみましょう。私たちを限界まで押しやりたいのであれば、そうすればいいんですよ。どうせ月曜にはなくなるんですから」。
高水準な戦いは、1番ホールのパー5で2人とも非常に素晴らしいアプローチを見せ、イーグルチャンスを作り出したところでいきなり火蓋が切って落とされた。ウッズがパットをショートしバーディとしたのに対し、マクドウェルはきっちりとホールにおさめイーグルを奪った。
14回目のメジャー覇者は次のホールで完璧なお返しをした。ウッズがウェッジショットをホールの僅か数インチのところで止め、易々とバーディを奪ったのに対し、マクドウェルはパーで終わらせるので精一杯だった。
次のホールではお互いにバーディを獲り、マクドウェルは6番でもバーディを奪ったが、ウッズは一つ前のホールで15フィートのパットを成功させることができず、パーをセーブできなかった。
一旦スコアはタイになるも、その先はウッズの独壇場だった。彼はパー5の8番ホールでティショットを大きく外してしまうも、素晴らしいウェッジのショットを披露し、ピン側2フィートへ寄せると、難なくバーディを奪い、一打リードとした。
後半に入るとウッズは更にリードを広げた。マクドウェルは32回パットを決めたが、どれも5フィート以内からだった。そして同様の距離からのパットを2度連続で決めきれず、ライバルに3打差をつけられてしまった。
2010年の「全米オープン」覇者は、ウッズがバーディを獲ったところをパーで終えた。そして彼の今大会連続ノーボギー記録は46ホールで途絶えてしまった。しかし、これは米国ツアーに於けるマクドウェルの個人記録となった。
彼の厳しい戦いは14番ホールでダブルボギーを叩くまで続いた。そしてウッズは15番でバーディを奪ったことで5打差をつけた。
しかし、マクドウェルは簡単には諦めない姿勢で挑み、素晴らしいドライバーショットはグリーンを越えると、折り返しのチップショットを決め、今大会初となる16番ホールでのイーグルを達成した。
そして次のホールでリードは3打差まで縮まった。ウッズがティショットを木に打ち込みこのホールをボギーとしたのに対し、一緒にラウンドする挑戦者はパーで終えたのである。
しかし大方の予想通り、37歳のウッズが最終ホールにて15フィートのバーディパットを沈めて本日のスコアを「67」とし、通算18アンダーで終えたことにより本日の対決を制した。
「最初の10ホールは自分のベストを尽くしてプレーしました。いくつもパットを外してしまいましたが、いくつか良いプレーがあり、いくつか入るはずが入らなかったりもしました。ご存知の通り、タイガーは素晴らしいゴルフを見せました。非常に安定して、全てがコントロールされていて、パットも良かったです」とマクドウェルは述べた。
「非常に楽しかったです。特に最初の10ホールは。前にも述べた通り、いくつかのホールは上手くいきませんでしたが。タイガーには胸を打たれました。世界ベストプレーヤーの一人とあの場に立てたのは本当に楽しいことです。そして明日また、戦うことができるのは素晴らしい機会です」。
第2集団の先頭を行くのはマクドウェルだが、その後方にもウッズの脅威となり得る沢山の有名選手達が控えている。
フィル・ミケルソンとスティーブ・ストリッカーは本日「69」で終え、通算13アンダー。セルヒオ・ガルシアとチャール・シュワルツェルはそこから2打差だ。ガルシアは本日「67」と、昨日の「72」の落ち込みから復活した。シュワルッツェルは「69」で終えた。