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2017年 ポルトガルマスターズ
期間:09/21〜09/24 場所:ドムペドロ ビクトリアGC(ポルトガル)

「ポルトガルマスターズ」の大会アラカルト

ヨーロピアンツアーは今週、第11回「ポルトガルマスターズ」のため環境の美しいビクトリアGCを再訪する。ポルトガル南部のアルガルベに強力なフィールドが集結する今週の大会に関して知っておくべき全ての情報をここにお知らせしよう。

2016年大会を振り返る

1年前は、ディフェンディングチャンピオンだったアンディ・サリバンの挑戦を退けたパドレイグ・ハリントンが、8年振りのヨーロピアンツアー制覇を果たした。

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豊富な経験を役立て、プレッシャーを跳ね返す好パフォーマンスを披露したメジャー3勝のハリントンは、最終日をノーボギーの「65」でラウンドして通算23アンダーとし、同じくビクトリアGCでの最終ラウンドで「65」をマークしたサリバンを1打差で下した。首位と2打差の3位タイにはアンダース・ハンセン、そして「レース・トゥ・ドバイ」ランキングを116位としてその週を迎えながらも同大会での好結果でシード権を確定させたミッコ・コルホネンが入った。

出だし5ホールで4つのバーディを奪う好スタートを切ったサリバンは、早々に通算20アンダーとすると、2番と4番でバーディを奪ったコルホネンと、4番と5番でバーディを奪ったハンセンもこれに追いつき、首位は三つ巴となった。

しかし、ハリントンも首位をピタリと追走し、2番とバンカーから直接ホールインした11番でバーディを奪うと、12番でもバーディを奪い、サリバンとハンセンとリーダーボードのトップで並んだ。その後、ハリントンはスピンバックでピン側1.5メートルに寄せた14番でバーディを奪って単独首位へ抜け出すと、17番では池越えのアグレッシブなラインをとったサリバンがバーディを奪って応戦し、通算22アンダーで2人が並ぶ展開となった。

すると、ハリントンも17番ホールでその週3つ目となるバーディを奪って再度単独首位へ抜け出し、最終ホールでは見事な寄せワンからパーをセーブして劇的な勝利を収めたのであった。

フィールド

ディフェンディングチャンピオンであるメジャー3勝のハリントンがヘッドラインを飾る今週のフィールドには、欧州最高峰の選手たちと、ポルトガルで最も将来を嘱望される選手たちが顔を揃えている。

お馴染みのところとしては、ハリントンに加え、ライダーカップ欧州代表キャプテンのトーマス・ビヨーン、かつての「マスターズ」王者であるホセ・マリア・オラサバルダニー・ウィレット、そしてかつての「全英オープン」王者であるポール・ローリーがポルトガルに集結。

これに加え、共に世界ゴルフ選手権王者であるシェーン・ローリーラッセル・ノックス、近年の「ライダーカップ」を彩ったトーマス・ピータースアンディ・サリバン、そしてニコラス・コルサーツといった面々も出場。

合計すると、今週のアルガルベには、「ポルトガルマスターズ」を制した10人のうちの8人、そして61人のヨーロピアンツアー優勝経験者が集う。

コース

「ポルトガルマスターズ」開催コースとして11年目を迎えるビクトリアGCは、今ではツアーで最も人気の高いコースという評価を確固たるものにした。

レジェンドのアーノルド・パーマーにより設計され、2004年に開場したドム・ペドロ・ビクトリアGCは、第1回の2007年大会以来、一貫して「ポルトガルマスターズ」の開催コースとなってきた。フェアウェイ右サイドに12の滝と複数の池の広がる“カスカタス・ビクトリア(ビクトリア滝)”と呼ばれる17番ホールが、同コースのシグネチャーホールとなっている。上がり2ホールがコースで最も難度の高いホールとなっており、バンカーと池がグリーンをガードする長いパー4の最終ホールが選手たちを待ち受ける。

そのタフな終盤の2ホールを除くと、ここは良いプレーには多くのバーディチャンスで報いてくれるゴルフコースとなっており、伝統的に「ポルトガルマスターズ」はツアーでも好スコアの出るエキサイティングなイベントである。

パドレイグ・ハリントンは史上初となる「ポルトガルマスターズ」連覇を目指している。

フランスのアレクサンダー・レビは、2014年の「ポルトガルマスターズ」を制したことで、そのシーズンのヨーロピアンツアーで2勝目を挙げた。これは、フランス人選手がヨーロピアンツアーの同一シーズンで複数回優勝を遂げた初の快挙となった。

荒天に見舞われた2014の「ポルトガルマスターズ」は、36ホールに短縮された。ヨーロピアンツアーの大会が36ホールに短縮されたのは、これが10回目のことだった。これは2014年に36ホールに短縮された2大会のうちのひとつであり、もうひとつの大会は同じくポルトガルで開催された「マデイラアイランドオープン」だった。

2013年の「ポルトガルマスターズ」では、スコット・ジェイミソンがツアー史上初の「59」へあと一歩のところまで迫った。スコットランドのジェイミソンがマークした「60」は、ヨーロピアンツアー史上18回目の「60」だった。

2011年の「ポルトガルマスターズ」では、プロ3戦目のトム・ルイスがヨーロピアンツアー初優勝を果たした。これはヨーロピアンツアーにおける初出場から初優勝までの所要大会として最短タイ記録となった。2006年にはツアー3戦目だったアレハンドロ・カニサレスが「ロシアオープン」を制している。

スポンサー招待選手として2011年大会に出場し、当時20歳284日で優勝を飾ったルイスは、ヨーロピアンツアー史上3番目に若いイングランド人王者となった。イングランド人最年少優勝記録はポール・ウェイ(19歳149日で1982年「KLMオープン」を制覇)が持っており、サー・ニック・ファルド(20歳30日で「スコルラガーインディビジュアル」を制覇)がこれに続いている。

シェーン・ローリーロス・フィッシャーを1打差で退けて2012年「ポルトガルマスターズ」を制覇したことにより、パブロ・マルティン・ベナビデスに続き、アマチュアとプロの両方でヨーロピアンツアーを制した2人目の選手となった。

リチャード・グリーンは2010年の「ポルトガルマスターズ」を制したことにより、その年の「マスターズ」を制したフィル・ミケルソンに続く同年のヨーロピアンツアーを制した2人目のレフティとなった。ヨーロピアンツアー史上、2人のレフティが同一シーズンに優勝を飾ったのはこれが初めてのことだった。

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