フィッツパトリックがツアー2勝目 3打差で逃げ切り
2016年 ノルデアマスターズ
期間:06/02〜06/05 場所:ブロホーフスロットGC(スウェーデン)
スウェーデンでフィッツパトリックが余裕の勝利
「ノルデアマスターズ」を3打差で制したマシュー・フィッツパトリックが、ブロホーフスロットGCでヨーロピアンツアー2勝目を挙げた。
5打差の首位で最終日を迎えたイングランドのフィッツパトリックは、後半へ折り返した直後は後続に2打差まで詰められるも、バックナインを無難に乗り切り、最終日を「71」でラウンドして通算16アンダーとし、ラッセ・イェンセンとニコラス・コルサーツの挑戦を退けた。
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最終日を「68」としてコルサーツに1打差をつける単独2位で大会を終えたデンマークのイェンセンは、ヨーロピアンツアーにおける自己ベストの順位を更新すると共に、7月にロイヤルトゥルーンで開催される「全英オープン」行きを決めた。
ここ4戦で2度目のトップ3入りを果たしたコルサーツにとっては、残念なシーズンとなった2015年からの復調を印象づける格好となったが、17番のティショットを池に入れたことにより今季メジャー3戦目の出場権獲得は水泡に帰すこととなった。
地元一番人気にして世界6位のヘンリック・ステンソンは、この日ベストとなる「66」をマークし、通算10アンダーとして、スウェーデンの同胞ビョーン・ヘルグレンと共に4位タイで大会を後にし、その1打後方にはイングランドのロス・フィッシャーが続いた。
ルーキーシーズンの2015年に「ブリティッシュマスターズ」優勝を含む10度のトップ10入りを果たしたフィッツパトリックは、今回の優勝により、今秋ヘイゼルタインで米国代表と対戦する「ライダーカップ」欧州代表チーム入りをほぼ確定させた。
「最高です。優勝できて嬉しいですね」とフィッツパトリック。
「素晴らしい最終日で、何とかリードを保って優勝することができました。きょうはこれまでで最もプレッシャーを感じたラウンドでした」。
「ファンタスティックなプレーをしたと思います。今日はベストのプレーができたと言っても良いかもしれません」。
「狙い所に集中するようにしましたが、とにかくきょうは1ホールずつ集中してプレーし、自分のゴルフに入り切ることができましたね。自分の周囲で起こっていることの大半は分かりませんでしたから」。
「これで、自分の立てたスケジュールのはるか先を行くことができました。ここ数週間はタフでしたが、だしぬけに優勝を果たすことができたのです」。
今週は大会を通じてグリーン上を我が物としてきた21歳は、1番で見事なパーセーブを披露すると、続く2番では4.5メートルのバーディパットを沈め、2位との差を6ストロークに広げた。
イェンセンは6番で残り152ヤードの2打目を直接決めてイーグルを奪い、首位から6打差の2位グループに入ったが、同組のコルサーツが同ホールをバーディとしたことにより、通算11アンダーで首位から5打差の単独2位となった。
ベルギーの飛ばし屋は、パー5の9番でそのパワーを遺憾なく発揮し、2オンに成功すると、残りのイーグルパットをねじ込んでフィッツパトリックとの差を3ストロークに縮めた。イェンセンは同ホールをバーディとして2位へ望みを繋いだ。
フィッツパトリックも9番でバーディを奪ったが、波に乗るコルサーツが10番で長いバーディパットを沈めたのに対し、フィッツパトリックは10番をボギーとし、俄然プレッシャーのかかる展開となった。
しかし、ティショットをミスしたコルサーツが12番をボギーとし、フィッツパトリックが同ホールで2メートルのバーディパットを決めたことで、フィッツパトリックは再び余裕を持ってプレーできる差を取り戻した。
10番ではボギーを叩いたイェンセンだったが、13番ではチップインでこの日2つ目のイーグルを奪い、大会2勝のコルサーツの1打後方に忍び寄ると、そのコルサーツは最終ホールこそバーディを奪うも16番と17番で3つスコアを落として両者の順位は入れ替わった。
フィッツパトリックは2打目をバンカーに入れた最終ホールでボギーを叩くも影響はなく、ヨーロピアンツアー51回目の出場で2勝目を挙げた。
通算8アンダーの7位にはリカルド・カールバーグが入り、その2打後方の8位タイには大会3勝のリー・ウェストウッドとフランスのラファエル・ジャクランが続いた。