藤田寛之と片山晋呉は後退 S.ヘンドが首位
2016年 トゥルータイランドクラシック
期間:03/10〜03/13 場所:ブラックマウンテンGC(タイ)
タイでヘンドが首位タイに急浮上
2連続バーディでラウンドを締め括ったスコット・ヘンドがコースレコードに並ぶ「64」をマークし、首位タイで「トゥルータイランドクラシック」を折り返した。
午前中にラウンドしたペレ・エドバーグが通算12アンダーのクラブハウスターゲットを設定すると、ブラックマウンテンGCに落ちる影が長くなるにつれ、彼が単独首位で週末を迎える雰囲気が高まった。
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しかし、ヘンドには違った考えがあったようで、豪州出身の彼は17番でバンカーから寄せワンでバーディを奪うと、最終ホールではパー5の利を活かしてバーディを奪い、リーダーボードの天辺でスウェーデンのエドバーグと並んだのである。
昨年ここで2位に入ったヘンドは、1番でバーディを奪うと、続くパー5の2番ではイーグルを奪う快調なスタートを切った。彼はこの後も6番と13番でバーディを奪うなど、パー5でスコアを伸ばし続け、この他にもパー4の12番でバーディを奪って、終盤の連続バーディへつなげた。
ヘンドは先週「WGCキャデラック選手権」が開催されたフロリダから長い旅路を経てタイへとやって来た選手の1人だが、この2日目はその影響を全く感じさせないプレーを展開し、ヨーロピアンツアー2勝目を達成すべく週末を迎えることとなった。
「またこの位置で週末を迎えられて良かったね。いい結果がでるよう、様子を見てみてみよう」とヘンド。
「コースは好きだし、この地域も好きだし、フレンドリーな場所なのでタイへ来るのが好きなんだ。いつも良い時間を過ごしているよ」。
「マイアミのWGCでは覇気のない週末となってしまっただけに、今回はどうなるかという感じだね」。
エドバーグが勝てば、彼が冬場ホームコースとしているコースで、ヨーロピアンツアー200回目の出場で初優勝を果たすこととなる。
ここ4年は毎年フアヒンで2、3ヶ月を過ごす36歳のエドバーグは、ブラックマウンテンに公式に所属しており、スウェーデンのホームコースよりもこちらのレイアウトの方が良く知っていることを認めた。
5番、6番、そして9番とバーディを奪って折り返しで2打差の首位に立ったエドバーグは、11番でボギーを叩いて4人が並ぶ首位タイに後退するも、続く13番でバーディを奪って再び単独首位に立った。直後の14番こそ、ボギーとして単独首位の座を明け渡すも、15番と16番で長いバーディパットを沈めるなど、3連続バーディで再び単独首位に返り咲いた。
「昨日より今日の結果に満足している」とエドバーグ。「昨日はすこぶる良いプレーをしたね。今日も良いプレーだったけれど、昨日ほどじゃなかったんだ」。
「一番上に自分の名前があるのは良い心持ちのするものだよ。地元でプレーしているので、簡単に行く部分もあるけれど、一方で、明日のことについて、木曜のときほどナーバスにならなければと願っているよ」。
10番、12番、18番、2番、5番、6番、そして9番でバーディを奪ったパヌポール・ピッタヤラットはノーボギーの「65」で2日目をラウンドし、通算11アンダーの3位に浮上した。
4位タイには通算9アンダーでウェールズのリース・デービース、南アフリカのショーン・ノリス、スコットランドのサイモン・サイモン・イエーツ、そして米国のデビッド・リプスキーとピーター・ユーラインがつけており、その1打後方には、スペインのハビエル・コロモ、タイのピヤ・スワンガランポーン、スコットランドのマーク・ウォーレン、インド人コンビのラシド・カーンとチラフ・クマール、そしてヘンドと昨日のユーラインと同じくコースレコードに並ぶ「64」を叩き出したフランスのベンジャミン・エベールがつけている。