ホールインワンのダンら3人が首位
2015年 英国マスターズ by Sky Sports
期間:10/08〜10/11 場所:ウォーバーンGC(イングランド)
完璧なホストを全うすべくウォーバーンに臨むポールター
大会ホストのイアン・ポールター、そして彼の同胞のルーク・ドナルドとリー・ウェストウッドは、今週7年ぶりにヨーロピアンツアー国際スケジュールに復帰した「英国マスターズ by Sky Sports」で、地元勢として優勝候補の一角を占めることになる。
ポールターは大会ホストの権限で、長年関係を温めてきウォーバーンGCを開催コースに定めており、この大会ホストの役割は、今後、ドナルド、ジャスティン・ローズ、そしてウェストウッドらへと引き継がれていくことになる。
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ローズとウェストウッドの両名は、それぞれウォーバーンで開催された2002年とベルフライで開催された2007年に「英国マスターズ」を制しているが、ポールターは自身の持つこの壮観なコースに対する深い知識が、豪華フィールドを彩るライバルたちに対するアドバンテージとなることを願っている。
ヨーロピアンツアー12勝を誇るポールターは、「ウォーバーンは最高の会場だ。皆、コースを気に入るだろう。スタッフはすばらしい仕事をしており、コースは常に最高のコンディションにあるんだ。僕はこの大会がツアーのスケジュールに復帰したのが嬉しいし、何よりウォーバーンに帰ってくるのが嬉しいね」と述べた。
「1991年にこのコースでセベについてラウンドを見て、彼からボールを貰うことができたのを覚えているよ。この大会の歴代チャンピオンの名前を見ると、欧州ゴルフの重鎮が名を連ねているのが分かる。そこに加わることができれば、最高の栄誉になるね」。
ウェストウッドが8年前に挙げたこの大会での勝利は、彼にとって最後の母国優勝となっている。42歳のウェストウッドは、今季のヨーロピアンツアーでは先週の予選落ちがわずか2度目と、安定したシーズンを送っているだものの、往時の勢いはまだ取り戻せていない。
しかしながら、ヨーロピアンツアー23勝を誇るウェストウッドは、地元の声援が復調へ向けた大きな後押しとなることを期待している。
「『英国マスターズ』はとても権威のあるタイトルだから、ヨーロピアンツアーに復帰したのはすばらしいことだね」とウェストウッド。
「ウォーバーンは長年にわたりすばらしい開催コースとなっていたし、僕が最後にあそこでプレーしてからもう12年か13年ほど経つから、あの場所に自分のプレーを再び馴染ませるのは興味深いね。距離が短く、好スコアが狙えるとはいえ、ティからとてもタイトになっていることを記憶している。好スコアを出すには良いティショットを打つ必要があるんだ」。
「子供の頃、ウォーバーンで開催されたこの大会をテレビで見ていたのを覚えているから、実際に自分がそのコースでプレーするようになったのは最高だったし、ベルフライでは優勝できたからね。確か、プレーオフでゴンサロ(フェルナンデス・カスターニョ)に敗れた翌年の大会は、最終日に「65」を出したはずだ。この大会では何度か好成績を収めているし、引き続き好成績を挙げられたらいいね」。
「大勢のギャラリーが英国の選手を応援するのは確かなところだから、すばらしい一週間へ向け、全てが整っているね。近年、英国のゴルファーは多くの成功を収めてきたから、またイングランドで大会を開催し、その成功をファンと分かち合えるのはすばらしいことだね。自分自身、最近は調子が最高の状態にはないけれど、好転させるにはいいタイミングだし、ギャラリーを沸かせるプレーができればいいね」。
ワールドクラスのフィールドには、ダレン・クラーク、パドレイグ・ハリントン、そしてグレーム・マクドウェルといったメジャー優勝経験のあるアイルランドトリオも名を連ねている。
このアイルランドトリオと経験値的に対極にいるのが、プロデビュー戦となった先週の「アルフレッド・ダンヒル リンクス選手権」で印象的なプレーを見せた同じくアイルランド出身のポール・ダンだろう。セントアンドリュースで開催された7月の「全英オープン」で、最終日を首位で迎えた22歳のダンは、再び力強いパフォーマンスを示すことで急伸する評価を更に高めたいところだ。