アフィバーンラトがツアー通算2勝目 B.ワトソンは最終日に「65」
2015年 深センインターナショナル
期間:04/16〜04/19 場所:ゲンゾンGC(中国)
予想外の結末に苦しんだアフィバーンラト
第1回「深センインターナショナル」はキラデク・アフィバーンラトが優勝へ向けて邁進するかに見えたが、残り2ホールで5打差の首位が2打差まで縮まったため、結末の読めない展開となった。
タイ出身のアフィバーンラトは、17番へやって来るまでは殆ど無敵の状態で、2013年の「メイバンクマレーシアオープン」に続くヨーロピアンツアー2勝目へ向けて邁進していた。
<< 下に続く >>
しかし、彼はパー5の17番でダブルボギーを叩くとパー4の最終ホールではボギーを叩き、通算12アンダーで3日目のプレーを終えたのである。
2位でアフィバーンラトを追うのは3日目を首位で迎えたピーター・ユーラインであり、同組のアフィバーンラトが躓きを見せたことにより、出入りが激しいながらも1アンダーとしたこの日のスコアが価値あるものとなった。
それでも、13番までに9バーディを奪ったアフィバーンラトの「68」というスコアは見事なものではあった。
ユーラインから1打差の通算8アンダーでこの日をスタートした25歳のアフィバーンラトは、パッティングが冴えを見せ、出だしの3ホールで連続バーディを奪って首位へと躍り出た。
アフィバーンラトはバーディを奪った6番の前後ではボギーを叩くも、前後半の折り返しで4連続バーディを奪いリードを広げた。
14番から3ホール連続でパーとしたアフィバーンラトは今大会のベストスコアとなる7アンダーで3日目をラウンドするペースを保っていたが、最後の2ホールではパッティングに苦しみ、スコアを落とすこととなった。
一時は6打差の首位に立っていたアフィバーンラトは、「この3ラウンドはショットが非常に良かった。素晴らしい出だしでしたね」と述べた。
「先ず3連続バーディで首位にジャンプアップしました。後半もショットは良かったです。そして最後の2ホールで大きなミスをしでかしてしまいました。あの締め括りは頂けないですね」。
17番でのアフィバーンラトのお粗末なパッティングは、ユーラインが同ホールを3日連続バーディとしたことにより、一層手痛いものとなった。
「17番のショートパットは集中を欠いてしまいました」と明かしたアフィバーンラト。「あれは大きかった。ピーターがバーディを奪い、あのホールだけで3打縮まったので、僕にとって大きな鍵となりました。あそこで大きく動きましたね。とにかくミスをしでかし、集中を欠いてしまいました」。
ユーラインも2013年の「マデイラアイランドオープン」以来のヨーロピアンツアー2勝目を狙っており、この日の自身のプレーについては酷評した。
「お粗末なボギーが多すぎました。4ボギーはちょっと荒れていますね。5つのバーディを奪いましたが、幾つか簡単なパットを外してしまいました」とユーライン。
ユーラインの後方には、1打差で3日目をリー・ハオトンと共に7アンダーでラウンドしたパブロ・ララサバルが続いている。
ララサバルは16番でロングパットを沈めるなど、この日は8つのバーディを奪い、17番で唯一のボギーを叩いたのに対し、リーは7バーディ、ノーボギーのラウンドとなった。
この3日目を今季のベストラウンドとしたスペイン出身のララサバルは、「今日は素晴らしいゴルフができたね。2つのミスショットがあった。17番の2打目と18番の2打目だね。それでもソリッドなプレーができたよ」と述べた。
「ロングパットを沈めたのは1回だけだった。11番は2パットのバーディ、そして1メートルのバーディパットを5つ決めたね」。
初めてメジャー2勝のバッバ・ワトソンと同組でプレーした19歳のリーは、「彼はとても良い人でした。ですので、一緒のプレーを楽しめました」と述べた。
「何度もグリーンを捉えることができましたし、たくさんバーディを奪うことができました。それにとてもついていましたね」。
3日目をイーブンパーでスタートしながらも、この日を2オーバーでラウンドしたワトソンは、「彼はとても良いショットを打っていた。パットも良く決めていたね。このコースの鍵はパットなのだけど、今日彼は多くのパットを沈めていたね」とリーのプレーを称えた。
そのリーは5人が並ぶ通算7アンダーのグループにつけており、1打差でエミリアーノ・グリージョ、トミー・フリートウッド、マット・フォード、そしてスコット・ヘンドを追っている。