オルセンが逃げ切り 2年ぶりV飾りファイナルシリーズへ
2014年 ISPS HANDA パースインターナショナル
期間:10/23〜10/26 場所:レイクカリーニャップ CC(オーストラリア)
ツアー2勝目がかかるオルセンが一躍首位へ
2014/10/26 05:28
「ISPSハンダ・パース・インターナショナル」3日目で堂々としたパフォーマンスを示したトービヨーン・オルセンが3打差の首位に躍り出た。
金曜日にヨーロピアンツアー2勝目の「機は熟した」と語った24歳のデンマーク人選手は、その予言を現実のものとすべく、レイク・カリニャップでの3日目の出だし4ホール中3ホールでバーディを奪った。その後も11番、12番、そして14番でバーディを奪ったかつての「シチリアオープン」王者は、15番でこの日唯一のボギーを叩いた。
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5アンダーの「67」でラウンドしたオルセンは通算16アンダーとし、2位のキム・シワンに3打差をつけ単独首位に立った。それでもオルセンはラウンド後、自分は未だベストの状態にないと、追走するライバルたちに忠告した。
「始めの2日間のように攻撃的に行こうと思いましたが、今日は自分のゴルフができませんでした」とオルセン。「感触は良くなかったですね。今日は苦しみました。それでも幾つか素晴らしいパーセーブがあって持ちこたえました」「今日はずっと闘っていました。ただ、それでも楽しみながら闘っていたんです。今日の5アンダーは良いスコアですよ」
「僕が優勝してからもう何年か経ちますので、確実に緊張はするでしょうね。大きな大会で優勝争いをしてきましたので、どういう感じがするのかは分かっています。それでも、優勝できたら素晴らしいと思いますし、それは僕の手中にあるのです」「明日はただアグレッシブにプレーして楽しみたいですね」。
昨年パースで優勝を遂げたジョン・ジンに続く韓国勢による連覇を目論むキムは、ヨーロピアンツアーのシード権獲得という別種のプレッシャーの下でのプレーとなっている。あすのプレーが終了した時点で「レース・トゥ・ドバイ」の上位111位までの選手にのみシード権が与えられるという状況にあって、現在138位につけるチャレンジツアー上がりのキムがシード権を確保するには、この大会で2位以上の成績を収める必要がある。
同じく昨日首位に躍り出た現在149位のピーター・ホワイトフォードも2位以上の成績が求められるわけだが、スコットランド出身の彼は出だしでバーディを奪いながらもこの日は「75」と振るわず、首位から7打差まで後退した。
金曜日にコースレコードの「63」を出したジェームズ・モリソンは3日目を「69」でラウンドして通算12アンダーの3位まで順位を上げ、「65」で3日目をラウンドした米国のピーター・ユーラインが更にその1打後方につけている。
1番でホワイトフォードが2メートルのバーディパットを決め、2位との差を2ストロークにひろげたのを見届けたオルセンは、更に近い位置からのバーディパットを決めて食い下がると、3番ではチップインと思いがけない形でバーディを奪い、首位に並んだ。
世界ランク130位にして、「レース・トゥ・ドバイ」64位のオルセンは、同60位までの選手に出場権が与えられる来月開催の「DPワールドツアー選手権」への出場を確定的なものとするべく、続く4番では4メートル弱のバーディパットを決めて首位の座を奪い、その後6ホールは全てパーとしながらも2位との差を3打差までひろげることに成功した。
これはホワイトフォードが6番、7番と連続でボギーを叩いた為であり、34歳のホワイトフォードは9番で近距離のパットを決めてバーディを奪い返すも、続く10番でまたしてもボギーを叩いた。
ロングホールの11番でバーディを奪ったオルセンは、パー3の12番でティショットをピンそば1.5メートルにつけてバーディを奪うと、1オンしたパー4の14番でも2パットでバーディを奪い、6メートルのパットがカップの縁に嫌われた15番ではこの日唯一のボギーを叩いた。「日曜を首位で迎えるのは自信に繋がります。優勝争いをしているということは良いプレーをしているということですからね」とオルセン。「そうした思いを持ってラウンドに臨み、コースでその思いを出せると思いますし、自分を信じ続けることですね」。
「とどのつまりはゴルフですから、プレーするのが楽しいはずなんです。仕事ではありますが、素晴らしい仕事ですよね。プレーするのは本当に楽しいですから。ですので、悪いショットを打っても、一歩下がってそのショットについて考えればいいんですよ」。
日曜日のラウンドはシード権獲得の当落線上にいる選手にとっては楽しいものとはならないだろう。ただし、現在111位と水際にいるマシュー・ニクソンは3日目を「69」でラウンドし、通算6アンダーとスコアを伸ばした為、Qスクール行きの恐怖は免れそうだ。
ランキングでそのニクソンの僅か後方につける116位のデビッド・ドライスデールと117位のカルロス・デル・モラルはそれぞれ「71と「69」で3日目をラウンドし、ドライスデールは5位タイ、デル・モラルは33位タイにつけている。この2人は共にシード権獲得には今大会で16位以内に入る必要がある。
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