T.ビヨーンが首位T発進 地元デンマーク勢が健闘
2014年 メイド・イン・デンマーク
期間:08/14〜08/17 場所:ヒンメルランドゴルフ&スパリゾート(デンマーク)
地元デンマーク出身のビヨーンが首位T発進
地元のヒーロー、トーマス・ビヨーンが風の強かった第1回「メイド・イン・デンマーク」の初日のラウンドを終え、フェリペ・アギラーとブラッドリー・ドレッジと首位を分け合い、大勢のギャラリーを沸かせた。
開催国で最も成功した選手であるビヨーンは、今朝10番ホールからスタートし、ラウンド中盤までは単独首位に立つゴルフを展開したが、その後はヒンメルランドゴルフ&スパリゾートに時速40キロの強風が吹き荒れる中、チリのアギラーとドレッジに追いつかれた。
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首位の3人は「66」の5アンダーで初日をラウンドし、特にビヨーンはノーボギーでラウンド。後続で最も良かったスコアはトービヨン・オルセンの「69」となっている。
ビヨーンのプレーは、2003年以来となるヨーロピアンツアーの大会を大いに楽しんだ13,400人のギャラリーの大多数を満足させるものだった。
「今日は風の強いトリッキーな一日で、特に僕のバックナインはそうだったね。でも、ドライバーがとても良かったし、そうなるとこのコースではチャンスが生まれるからね」とビヨーン。
「だから今日はとても満足している。良いスタートだったし、ラウンドを通してソリッドだったね」。
「ここには、注意を払う必要があり、パーで御の字というホールが幾つかあるんだ。今日は良くやったと思うよ」。
4ホール連続パーの出だしとなったビヨーンは14番と15番でバーディを奪い、前半を「34」で折り返した。
世界ランク24位にしてヨーロピアンツアー15勝のビヨーンは、3番と4番でも連続バーディを奪い、スコアを通算4アンダーまで伸ばして単独首位に立った。
するとビヨーンは次のホールで一風変わったハザードに見舞われることとなった。グリーンを狙ったパー4の第2打が頭上高く張られた電線に当り、グリーンの遥か手前で落下したのである。
ビヨーンはショットを打った地点でドロップをし、第2打を打ち直すこととなり、2回目はグリーンを捉えて2パットで危なげなくこのホールをパーとした。
一方、こちらも10番からのスタートとなったアギラーは、5番から3連続バーディを奪って首位に並んだ。
世界137位で、今季ラグーナ・ナショナルで開催された「ザ・チャンピオンシップ」での勝利を含むヨーロピアンツアー2勝のアギラーは、パー4の8番でバーディを奪い一時的に単独首位に立つも、直後の組でラウンドしていたビヨーンも同じホールでバーディを奪った為、すぐさま首位に並ばれる展開となった。
ヨーロピアンツアー2勝のドレッジも、ビヨーンやアギラーからは時間を置いてではあったが、10番ホールからのスタート。ウェールズのドレッジは2番でボギーを叩くも、終盤の7ホールで5つのバーディを奪う盛り返しを見せた。
「終盤のプレーにはとても満足している。(今日は)ボギーは僅か1つでバーディは6つ奪った。もしラウンド前に「66」のスコアを提示されていたら、一も二もなく飛びついていただろうね」とドレッジ。
「アイアンショットがピンに絡み、パットが入り始めるのはいいものだよ。最終ホールでは9メートルのパットを沈めたけれど、あれは良い締め括り方だったね」。
「ここは簡単なコースじゃない。追い風でもピンに寄せるのは難しかった。状況によっては向かい風の方が若干易しかったね」。
昨年12月の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を制し、「ライダーカップ」の自動選出圏内に入っているビヨーンは、この大会で「ライダーカップ」の出場を決定付けるべく戦っている。
43歳のビヨーンはヨーロッパのポイントリストでは自動選出圏外へこぼれているものの、世界ランクの方でそれを補っており、この調子で行けば9月にグレンイーグルスでタイトル防衛を懸けて戦う欧州代表チーム入りはほぼ確定的と見られる。
「メイド・イン・デンマーク」での勝利はその代表入りを確実にするとあって、ビヨーンはチケットが完売したこの大会でギャラリーを沸かせる決意を断固たるものにしている。何しろ、ヒンメルランドゴルフ&スパリゾートは彼にとって1995年にプロ初優勝を挙げた地であり、今週はこの地にのべ7万人以上のギャラリーが詰めかける見通しとなっているのである。
「地元ならではの素晴らしい声援を受け、今日は気持ちよかったね」とビヨーン。
「勿論、週末を迎え、僕が首位に立っていたとしたら、また違う感じになるのかもしれない。自国では行けるところまで行きたいと思っているけれど、週末になれば僕らはしっかり対処できるようになるよ」。
熱心なサイクリストであるアギラーは、1ヶ月の休養を経てこの大会に臨んでおり、初日の好成績はリラックスした結果だと信じている。
「今日はとてもソリッドだった。とても良いプレーをした。特にバックナインのアウトではね。とてもタフなコンディションだったし、今日の自分のプレーにはとても満足している」とアギラー。
「ここ4週間はとてもハッピーだった。ずっと自転車に乗っていて、練習は(休みの)最後に少ししかしなかったんだ」。
「ゴルフコースの内外で上手い具合に釣り合いを取るようにしなくてはいけないんだ。あの4週間の休みは楽しみにしていたし、家族と良い時間が過ごせたよ」。
「休みのおしまいの方に練習を積んで、しっかり身体の調子を整えた。ここから5大会連続で出場する。休暇の前は今ひとつ良いプレーができていなかったんだ」。
「良い形で競技に復帰する必要があった。自転車を漕いで身体の調子を整えてね。多分1,000キロほど自転車に乗ったんじゃないかな。かなりガンガン漕いだね」。
「それでゴルフを忘れることができた。妻がトライアスロンのトレーニングを積んでいるので、彼女と一緒に自転車を漕いだんだ。ジムは好きじゃないから、自転車が僕にとって体型を保つ手段なんだ」。
更に厳しいコンディションとなった午後にラウンドした世界96位のオルセンは、「今日はタフだった」と述べた。
「厳しい出だしとなったけど、1番と2番で良い形でパーをセーブすることができたので、それで波に乗れた。それからというもの、ショットが断然良くなったね」。
デンマーク出身のオルセンは、「トーマス・ビヨーンほど風の中のプレーが上手な選手はいない。彼は抜け出すと思っていたし、今朝は素晴らしいラウンドを展開していた」と加えた。
「彼のスコアを目指してプレーし、良いゴルフがプレーできたのは楽しかった。そんなに離されているわけではないし、まだまだこれからだね」。
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