「スペインオープン」はトーマス・ピータースが2打差の首位で最終日を迎える展開となり、地元で人気のミゲル・アンヘル・ヒメネスが後続集団の先頭に立っている。

昨年の6月にプロに転向したばかりのピータースは、昨年11月にこのコースで開催されたQスクール最終戦で、初日の「64」が大きく物を言い、今季ヨーロピアンツアーのシード権を手にした。

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22歳のピータースはこう述べた。「今日はソリッドな日でした。しっかりとしたショットを打ち、自分の長所を活かしたプレーをしました。序盤で2オーバーになりましたが、あれはショートゲームが冴えなかったから。今日もまた、パー5の利を活かし、最後はショットが決まりました」。

「今日は我慢のゴルフでした。このコースではそれが必要ですし、我慢のプレーが次第に得意になってきています。今日は難しい日になるのは分かっていましたし、イーブンパーでも上々のスコアでした」。

「私はいつもタフなコースで良い成績を収めます。6アンダーや7アンダーが臨めない状況で辛抱強くプレーするのが好きなのです。今日は1アンダーのスコアでまだ首位に立っていますからね」。

「明日に向けて興奮しています。明日は自分のゴルフをプレーするだけです。もちろん勝つためにもプレーしますよ」。

「ヒメネスとのプレーは楽しいでしょうね。彼からは多くを学べると思いますので、全てを吸収しようと思います。ギャラリーはさらに増え、皆が彼を応援することになるでしょうが、しっかりと自分のゴルフをプレーしなくてはなりません」。

PGAカタルーニャリゾートの13番ホールまでで6つのバーディを奪ったヒメネスは、一時は2打差の首位に立つも、15番と18番でボギーを叩き、結局この日のスコアを「69」とした。

これにより、先月のマスターズで4位に入り、その7日後にチャンピオンズツアー（米PGAシニアツアー）のデビュー戦で初優勝を遂げた50歳のヒメネスは通算5アンダーとし、15番と16番でバーディを奪い「71」で3日目をラウンドしたピータースに首位の座を明け渡す格好となった。

「終盤の出来については少しがっかりしている」と明かしたヒメネス。彼は9月にグレンイーグルスで開催される「ライダーカップ」で5回目の出場を果たすべく、シニアツアーへ転向する予定は全くない。「最後の何ホールかは今ひとつ良いショットが打てなかった」。

「最初の9ホールは良いプレーができ、14番まではソリッドにプレーしていたのだが、8メートルを3パットした15番でボギーを叩き、最終ホールでもボギーを叩いてしまった」。

ヨーロピアンツアー史上最年長優勝記録を持つヒメネス。彼は昨年12月に49歳337日で「香港オープン」を優勝したことにより、自身の持つ記録の4度目の更新を果たしている。

ヨーロピアンツアーで20勝している世界34位のヒメネスだが、母国のナショナルオープンでの優勝は未達成だ。「勝てたら素晴らしいな。もちろん『スペインオープン』優勝を果たしたいと思っているが、まあ明日をご覧いただこうではないか」と語った。

スコットランドのリッチー・ラムジー、イングランドのクリス・ウッド、そして豪州のレフティー、リチャード・グリーンが首位から3打差の通算4アンダーで並んでいる。この日5つのバーディを奪ったラムジーは、そのうちの1つを30メートルほどのパットを沈めた8番で奪っている。

5人が並ぶ通算3アンダーのグループにはイングランドのロス・フィッシャーがおり、「ツワネオープン」覇者のフィッシャーは2つのイーグルを奪うなど、この日のベストスコアとなる「67」で3日目をラウンドした。

「凄く満足している」とフィッシャー。「通算2オーバーでスタートした今日の目標はアンダーパーとすることで、その目標が達成できた」。

「今日は良いプレーができた。昨日と今日の違いはというと、それはグリーンの速さを掴めたところなんだ。昨日は非常に苦しんだ。木曜の朝と比べるとずいぶん遅くなったように感じたんだ。それだけに、今日は手堅くラウンドをまとめることができて嬉しいよ」。