川村昌弘が17ホールを消化して暫定4位 首位にウェストウッド
2014年 メイバンク・マレーシアオープン
期間:04/17〜04/20 場所:クアラルンプールG&CC(マレーシア)
クアラルンプールで輝きを見せたウェストウッドとコルサーツ
天候に左右された木曜の「メイバンク・マレーシアオープン」第1ラウンドは、「ライダーカップ」のチームメートであるリー・ウェストウッドとニコラス・コルサーツが好調時のパフォーマンスを取り戻して大会を先導する格好となった。
ウェストウッドの今季最高成績は先週の「マスターズ」での7位タイ。一方、コルサーツは2014年に入ってまだ一度もトップ15入りを果たしていない。
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しかしながら、この2人は米国からクアラルンプールへの長旅の疲れを感じさせないプレーを披露し、ウェストウッドは「65」の7アンダーで初日をラウンドして暫定首位に立ち、コルサーツはその1打差で2位につけている。
午後に雷警報があった為、75分間の中断を余儀なくされたことにより大会初日はスケジュール通りには終了せず、ラウンドを終えられなかった選手たちは金曜の現地時間7時40分から第1ラウンドのプレーを再開することになる。
「『マスターズ』の前週のヒューストンで良いプレーができたので、そこで得た自信と共に『マスターズ』に臨んだんだ」とウェストウッド。彼は首位から3打差でオーガスタナショナルでの最終日を迎えたが、3番ホールでボギーを叩き、さらに続く4番でダブルボギーを叩いたことにより勝利から遠ざかってしまった。
「先週は良いプレーができて7位に入り、今日もその好調を持続できたことに満足している。良いスタートが切れて嬉しいよ。良いラウンドから入り、そこから1週間を通して勢いを築き上げてゆくのは良いことだからね」。
10番スタートだったウェストウッドは、その出だしの539ヤードのパー5でボギーを叩く低調なスタートとなったのだが、結局はこれが今日唯一のボギーとなった。
かつての世界ナンバーワンのウェストウッドは12番、14番、そして16番でバーディを奪い、「34」で前半を折り返すと、フロントナインでは終盤の5ホールで4バーディを奪うなど後半を「31」でラウンドし、リーダーボードの頂上へと上り詰めた。
「最高のスタートが切れたわけではないけれど、幸いにもそれが今日の調子を定めてしまうようなことにはならなかった」とウェストウッド。彼は「マレーシアオープン」が欧州ツアーとアジアンツアーの共催大会となる前の1997年に大会制覇を成し遂げており、通算40勝のうちの12勝をアジアの地で挙げている。
「良いショットが打てたし、たくさんピン側につけることができた。ただ、我慢も必要だった。というのも、良いパットが打てているにもかかわらず、ホールに入って行かなかったんだ。16番では2.5メートルのパットを決め、最後から2番目のホールでは7.5メートルのパットを、そして最終ホールでは若干曲がるラインの4.5メートルのパットを決めることができた。だからトリッキーなコンディションの中で良いラウンドとなったね」。
コルサーツは初出場となった2012年の「ライダーカップ」で衝撃のデビューを飾っている。彼はウェストウッドと組んだメダイナでの初日のフォアボールで8バーディ、1イーグルを奪いタイガー・ウッズとスティーブ・ストリッカーの組に勝利したのである。
しかし、昨年の欧州ツアーではトップ3入りを一度も果たせないなど、それ以降、ベルギーの飛ばし屋は調子を取り戻すのに苦しんで来た。
「元日以来こういうラウンドを待っていたんだ」と、初日を8バーディ、2ボギーの「66」でラウンドしたコルサーツは語った。
「ただ勢いを保ち続け、いくつかの盛り返しをやってのけた。前半2つのパー5をパーとしてしまったのは残念だったけれど、辛抱強くプレーしたのが最後には違いを生んだね」。
「シーズン序盤から良いプレーができていると感じてはいたのだけれど、どういうわけか、いつも何ホールか連続してしくじってしまうことがあったんだ。良い週を送るチャンスを逃してきた。だからここへは、勢いと自信を取り戻すつもりでやって来たんだよ」。
北アイルランドのマイケル・ホーイは首位から2打差となる5アンダーの「67」で初日をラウンドし、ポルトガルのリカルド・サントスもそれに並んでいる。一方、スコットランドのスコット・ジェイミソンは2ホールを残して4アンダーとしている。
「たくさんパットが入った。それが今日のハイライトだね。13番では上りの15メートルのパットを決めた。一日を通してチッピングもパッティングも良かったから、本当に満足している」とホーイ。
「奇妙なことに、ラウンドへ出て行く前はグリップがちゃんと決まっておらず、自信満々というわけではなかったんだ。グリップが若干動いていたので、しっかりグリップを抑えておく必要があった。ゴルフは期待値が低い時に良いプレーができると言う一例になったね」。
ディフェンディングチャンピオンのキラデク・アフィバーンラトは1アンダーの「71」、そしてかつての「全英オープン」王者であるルイ・ウーストハイゼンはその1打後方で初日のラウンドを終えている。