優勝争いへ闘志を漲らすマキロイ
2014年 WGC キャデラック選手権
期間:03/06〜03/09 場所:TPCブルーモンスターatドラール(フロリダ州)
強風吹き荒ぶドラールでモリナリが躍動
天候による大きな影響を受けた「WGCキャデラック選手権」初日は、フランチェスコ・モリナリを含む5人が首位で並ぶ展開となった。
13ホールを終えた時点で3アンダーとしたイタリアのモリナリは、ジェイソン・ダフナー、ハリス・イングリッシュ、ハンター・メイハン、そしてパトリック・リードといった米国人カルテットと並んでいる。
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コースが大幅に改修されたブルーモンスターでの初日は、強風と竜巻警報のために中断となった時点で5アンダーまでスコアを伸ばした「全米プロ」王者のダフナーが一日の大半をリードしていた。
その後、2時間25分の中断を経てプレーが再開されると、「ライダーカップ」米国代表チームのスターであるダフナーは、再開直後の彼にとって11番目のホールとなった2番で2メートル強のパーパットを外し、この日最初のボギーを叩いた。
その後、日没サスペンデッドが告げられる直前の7番ホールでもダフナー同じような距離のパーパットを外してしまい、スコアを3アンダーとしたところで、この日のプレーを切り上げた。
イングリッシュは初日のラウンドを完遂した数少ない選手の一人であり、夕闇の中、最終の9番ホールでバーディパットを沈め、初日を「69」でラウンドした。
前半の1番と7番でバーディを奪ったモリナリは、後半に入り、パー5の12番でグリーン手前から見事なアプローチを見せてバーディを奪い、スコアを3アンダーまで伸ばした。
「再開後は数ホールしか回れなかったけれど、概ね良いスタートとなったね」と語るモリナリは、2010年のWGC「HSBC選手権」以来となる世界ゴルフ選手権2勝目を狙っている。
「とても良い状態でこの大会を迎えられたのだけれど、まだ大会は序盤で、僕らは13ホールしか終えてないからね」。
「このスタートには満足している。こういうタフなコースで3バーディ、ノーボギーというのは上出来だよ」。
「満足はしているけれど、満足し過ぎるにはまだ早過ぎるね。この風の下では、アンダーパーで回れれば御の字だね」。
「難しい状況だったよ。ただでさえ簡単なコースではないのに、風が皆にとって状況をより困難にしていたね」。
「中断明けというのはいつも難しい。ただ、(再開後は)そんなに長いことプレーしそうになかったから、若干安全に、堅めのプレーを選択したんだ」。
中断前はダフナーが目を見張るスタートを見せた。インスタートだった彼は、11番で6メートルのバーディパットを沈めると、続く12番でもバーディを奪い、パー3の13番ではティショットをピンそば3メートルに寄せてバーディを奪うと、14番でも4メートル弱のバーディパットを決め、4ホールで4つスコアを伸ばすことに成功したのである。
「大体においては良い日になった。このコースで行われるこの大会をノーボギーで終えるのはどだい無理な話だからね」とダフナー。
「ここでは誰だってあちこちでボギーを叩くわけだから、今の順位には満足しているよ」。
かつて世界ナンバーワンまで上り詰めたロリー・マキロイ、ルーク・ドナルド、マーティン・カイマーの三人は、みな一様に一時は3アンダーまでスコアを伸ばしたが、難易度の上がったトランプナショナルドラールに手を焼き、それぞれ1アンダー、イーブンパー、3オーバーとして日没を迎えた。
ルイ・ウーストハイゼンとチャール・シュワルツェルの南アフリカ勢は2アンダーの6位タイにつけ、この集団にはアダム・スコットも含まれている。
オーストラリアのスコットは今週の結果如何ではタイガー・ウッズに代わり世界ゴルフランキングで頂点に立つチャンスがあり、現ナンバーワンのウッズは10ホールを終えて2オーバーとしている。
第1ラウンドは金曜の朝8時45分に再開する。