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躍動のデンマーク人、マドセンが集団を抜け出す

2014年のレース・トゥ・ドバイは、若きデンマーク人のモーテン・マドセンが集団を一歩抜け出す幕開けとなった。

ツアー参戦僅か2年目、ヨーロピアンツアー28戦をこなしたところで、南アフリカオープン選手権を2打差で制しツアー初勝利を挙げたマドセンは、世界のゴルフのオープン選手権で2番目に古い歴史を持つ同大会を制した3人目の欧州大陸出身選手となった。

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これで、先週のISPSハンダワールドカップでオーストラリアのジェイソン・デイに敗れ2位となったトーマス・ビヨーンが優勝していたらデンマーク人の同週末ダブル優勝となるところであったが、例え年長者の方に凱歌が上がらなかったとしても、デンマークの人々はマドセンのデンマーク人選手として9人目となるヨーロピアンツアー優勝を受け、喝采に事欠くことはない。

「南アフリカオープンが僕にとってヨーロピアンツアー初優勝となったことはとても特別なことだ」とマドセン。「過去の優勝者を見てみるとメジャーチャンピオンや多くの素晴らしい選手たちばかりだから、この優勝はとても光栄なことだよ」。
昨シーズンは、この開幕戦で地元のサンシャインツアーに参戦する選手たちが大会を席巻するなか、同大会を優勝したスコットランドのスコット・ジェイミソンもまた孤独な立場に立たされたヨーロッパ人選手であった。

「南アフリカ人選手がこの環境に慣れている中、我々ヨーロッパ人選手が南アフリカで戦うことはとても難しいことなんだ」とマドセン。「でも最初にプレーして時から僕はここでのプレーをとてもエンジョイできていたよ」。

デンマークアマチュアチームの一員として2010年のアイゼンハワー杯でフランスに次いで2位となり、その後チャレンジツアーを経てヨーロピアンツアーの選手となった25歳のマドセンは、ここへ来てランキングを一気に上げた。

一年前、チャレンジツアーから昇格した3人のデンマーク人選手の一人であった彼の同ツアーでの順位は同胞アンドレアス・ハート(3位)とJBハンセン(4位)の後方の19位で、その後のQスクールを勝ち抜いての昇格となった。

ルーキーシーズンとなった昨季のヨーロピアンツアーで、マドセンはトップ20位入りを5度果たし、初出場の全米オープンでは28位に入り、レース・トゥ・ドバイを81位で終えて、サー・ヘンリー・コットン最優秀新人賞の候補に挙げられた。しかし、この賞はマデイラでマドセンのツアー初優勝を阻んで自身の初優勝を果たしたピーター・ユーラインが受賞した。
そして新たなシーズンを迎え、マドセンはヨーロピアンツアーで優勝を飾った。2011年のマスターズ王者チャール・シュワルツェルを含む強豪を倒し、世界最高峰の選手たちに比肩する実力の持ち主であることを証明したのである。

「レース・トゥ・ドバイに向けてこれ以上ないスタートが切れた」とマドセン。「ここ南アフリカへ来るにあたっては、今シーズンに向けて良い基盤が作れれば、と思っていたんだ。でもいきなり優勝でスタートすることになった。これ以上のことはないね。今は物事が、前へ、そして上へ向かって進んでいるね」。

更に勝利を重ねて、彼のヒーローであるビヨーンの足跡を辿ることがマドセンの目標となっている。

「彼はずっと僕のアイドルだった」とマドセン。「同じクラブ出身で、ヨーロピアンツアーで成功を収めてきた彼がどのように試合に臨むのか、どのように練習をするのか、そしてどのように準備をするのか、僕はいつもそこに刺激を受けてきた。そしてそれを手本にして自分のゴルフに応用しようと努めているんだ」。

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