ザノッティが首位浮上!マクドウェルは4試合ぶりの予選通過
2013年 アルストム・オープン・ド・フランス
期間:07/04〜07/07 場所:ル・ゴルフ・ナショナル
首位争いの日々を楽しむザノッティ
「アルストム・オープン・ド・フランス」の折り返し地点で首位に立つファブリッツィオ・ザノッティは、トップの座を保持する挑戦を享受したいと思っている。
3度準優勝してはいるものの欧州ツアーでまだ優勝を手にしていないパラグアイ出身で30歳のザノッティは、2日続けて「68」をマークし、ル・ゴルフ・ナショナルで1ストローク差の首位に立っている。
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前半で3バーディを獲り「33」をマークしたザノッティは、スコアを6アンダーまで伸ばし首位に立つと、バックナインを1ボギー、1バーディでラウンドし、南アフリカのリチャード・スターン、そしてデンマークのトーマス・ビヨーンとソレン・ケルドセンらを押さえて首位をキープした。
「かなりハッピーです」とザノッティは述べた。「ティショットで少し手こずりましたが、パッティングは上手くいきましたので今日のラウンドには満足しています。なかなかタフでしたし、コースも難しかったので、とてもハッピーですよ」。
「自分でも良いスコアが出せたと思っているので、この調子でプレーして楽しんで行こうと思います。」
「今年はあまり調子が良くありませんが、努力は怠っておりませんので、これはその成果だと思います。私はいつもプラス思考ですから」。
「良いプレーができていない時に練習に取り組み続けるのは辛いものですが、良い選手はそれを全うするものです。努力し続けなければ思い描いた高みには辿り着けないのです」。
「このようなコースでは全ての要素を受け入れなければなりません。元々とてもタフな上にグリーンはどんどん硬くなっているので、どんどん難しいコースになっていきます。前にも言ったように辛抱強く、そして楽しんで。他にやりようはありません」。
パリ郊外のル・ゴルフ・ナショナルは霧のため、2日目の朝は1時間遅れてプレーが始まった。ビヨーンははじめの5ホールで3バーディを奪い、あっという間に前日のリーダーのアンダース・ハンセンを追い抜き、2ホールを残して2ストローク差の首位に立った。
ところが8番と9番でボギーを叩いてしまい、2日目のラウンドを「69」として通算5アンダーで終了した。
ビヨーンと同組のグレーム・マクドウェルは2日連続となる「69」をマークし、スコットランドのステファン・ギャラハー、そして2日間を「70」と「68」でラウンドした2007年の優勝者グレーム・ストームらと4アンダーで並んでいる。
10番からスタートしたビヨーンは初めのホールでバーディを奪い、13番では8フィートのパットを沈めると、パー5の14番では僅か2フィートのパット沈めたが、このときマクドウェルのボールはすでにカップの際数インチの所にあった。
バンカーショットのミスが災いして18番ではボギーを叩いてしまったが、3番と5番でバーディを奪って挽回した。しかし、8番で再びバンカーに捕まりボギーを叩くと、パー5の9番では3パットしてしまい、フラストレーションが入り交じるラウンドとなった。
自国で既に1勝あげているスターンは最終4ホール中3ホールでバーディを奪って「69」をマークした。
「今日は良い終わり方でした」とスターンは述べた。「スタートは良かったのですが途中居眠りしちゃったみたいでしたね。フェアウェイからいくつかもったいないボギーを叩いてしまいましたが、終わりは良かったですよ」。
「肝心なときに良いショット、良いパットが打てました。週末にチャンスを切り開く為には最後までやり遂げる事が大切です」。
マクドウェルは最近出場したストロークプレーの大会では6回中5回予選落ちしているが、同期間中は「RBCヘリテージ」とブルガリアで行われた「ボルボワールドマッチプレー選手権」で優勝しており、今週も彼はパニックモードには陥らないことを証明した。
元全米オープンチャンピオンのマクドウェルは3バーディを奪い、この日は「69」でラウンド。唯一のボギーは、ビヨーンが8番でボギーを叩いた際に落としたバンカーに捕まってのものだった。
優勝争いに加わったマクドウェルはこう言った。「このゴルフコースでの然るべきプレーをしている。フェアウェイもグリーンも。コースから外れてしまうと痛い目に会うからね」。
「まだ、パターのエンジンはかかっていないけれどタッチは良い感じだし、狙ったところにいっている。この2ヶ月間は辛かった。自分が思うようなゴルフがプレーできていなかったので、今週の鍵は週末のトップ争いに加わり調子を徐々に取り戻すことだね」。
「週末が楽しみだよ、予選も通過したしね。やっと良い方向に進み始めたような気がするよ」。
「こういう状況では、どう行動すべきか十分に分かっている。ただ最近は、それを実行する機会がなかった。これほど予選落ちが続いたのは久しく無かったからね。何よりもその流れを打破できたのが一番うれしい。それからリーダーボードに載ることもね」。
ザノッティと同じく、ケルドセンもこの大会に出場するにあたって優勝争いは殆ど念頭になかった。そして、欧州ツアー3勝のケルドセンは、初日の「69」に続き、本日を「68」としてもなお、優勝の2文字は頭をよぎっていないと言う。
「今年はどの選手権でも優勝争いに入っていなかったので、これはとても大きなボーナスだね」。
「優勝やその類いの話を引き出そうとしても駄目だよ、特に今はね。ただ良いプレーができるのを楽しんでいるところで、できればこの調子が続くといいね」。