T.ジェイディが金星 初戦でI.ポールターを下す
2013年 ボルボワールドマッチプレー選手権
期間:05/16〜05/19 場所:トラシアンクリフG&ビーチリゾート(ブルガリア)
初日に輝きを見せたグレース
昨年度の優勝者ニコラス・コルサーツ(ベルギー)はトラシアンクリフゴルフ&ビーチリゾートで開催されている「ボルボワールドマッチプレー選手権」初日、ブランデン・グレース(南アフリカ)に4&3で敗れた。彼はその屈辱からすぐに立ち直らなければならない。
グレースは前半で早々と5ホールのリードに出た。その後コルサーツが10番そして12番を勝ち取り5ホールを残して3ホール差まで追い上げた。
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しかしコルサーツのかすかな期待も14番のボギーで消えた。そしてグレースが次のホールで4&3の勝利を決めた。しかし今大会の形式上コルサーツにはベスト16へ生き残るチャンスは残されている。
ビッグヒッターの彼は昨年の大会では、チャール・シュワルツェルと引き分け、レティーフ・ グーセンに敗れるなどグループ戦2試合で勝利を逃したものの、「マスターズ」の優勝経験者であるシュワルツェルもグーセンに敗れたため、プレーオフへともつれ込み、ようやく勝ち抜けを決めた。
「2番で良いバーディを決めたおかげで良いスタートを切れた。その次は3番の45フィートからの一打、その後は勢いにまかせました」とグレースは述べた。彼は昨年、「ボルボゴルフ選手権」と「ボルボ中国オープン」で優勝したことからボルボのスペシャリストとも呼べる存在だ。
「ニコラスが悪いショットを叩くたびに私はいいショットが打てた。前半9ホールで勝利への扉が開けたね。(後半も)ミスは少なかったけれど、最初の9ホールのようにバーディは奪えなかった。何とか最後まで粘ってパーでしのげて良かったよ」。
「ライダーカップ」への出場権を狙って欧州ツアーに参加したカール・ペターソン(スウェーデン)はブルガリアで早くも実力を証明した。
ペターソンは得意なマッチプレーの腕前を、初日のグループゲームでトービヨン・オルセンに対する余裕の勝利で披露した。
ペターソンはパーとした2番ホールを奪うと、その後は4バーディ11パーの成績でラウンドし、15番のグリーン上で4&3として勝利を手にした。
本日一番の試合は、恐らく7ホールを残して4ホール負けていたジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)が追い上げを見せたものの、結局はゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(スペイン)が最後の最後に18番でドナルドソンを下した試合だろう。
ドナルドソンは12番をバーディとすると、左打ちの見事なリカバリーショットを見せた14番を勝ち取り16番で再びバーディを奪って1ホール差に追い上げた。その後、18番もバーディとしたものの、フェルナンデスカスタノもバーディを奪ったため追撃もあと一歩及ばなかった。
コルサーツの「ライダーカップ」でのチームメートであるグレーム・マクドウェル(北アイルランド)、フランチェスコ・モリナリ(イタリア)、そしてピーター・ハンソン(スウェーデン)は皆勝利を収めた。一方、イアン・ポールター(イングランド)は3対2でトンチャイ・ジェイディ(タイ)に敗れている。
「彼は出だしが凄く良かった」とジェイディは言った。「彼はパットが良かったと思う。このコースで言える事はフェアウェイを何度も逃したりティショットでミスをしたりするとてこずるんです。自分のプレーには満足しています」。
ボー・バン・ペルト(米国)とリチャード・スターン(南アフリカ)は初日を唯一の引き分けで終えた。残る16試合は金曜に2セッションに分けて行われる。
本日一番差を付けたのはクリス・ウッド(イングランド)に対して5&3で勝ったマクドウェル(北アイルランド)。「全米オープン」の優勝経験者である彼はこの壮観な開催地のコース設定を楽しんでいる。
「安定したプレーができた」とマクドウェルは述べた。「良いスタートは大切だね。でも今日負けてしまったみんなに言いたい。これが最後じゃない、明日また頑張って勝てば良いのだから」。
「明日のプレッシャーを少しでも軽くする為には、今日の勝利は重要だ。しかし勝ったからといって油断はできないし、午前中のプレーが良くなければ午後に挽回しなければならない」。
「このコースは楽しいね。とても激しく、そしてとてもリンクスっぽい。私のプレーのスタイルに合っている。だから私は今日うまくボールが打てたし満足しているよ。徐々にグリーンが読めてきたし、明日はもっと良いプレーができそうで楽しみだ」。