若手が躍動!2013年国内男子のフォトギャラリー
2013年 タイランドゴルフ選手権
期間:12/12〜12/15 場所:アマタスプリングCC(タイ)
同組のバッバを圧倒!6位浮上の河野祐輝「燃え尽きた…」
タイのアマタスプリングCCで開催されている、アジアンツアー「タイランドゴルフ選手権」の3日目。首位にセルヒオ・ガルシア(スペイン)、2位にヘンリック・ステンソン(スウェーデン)ら豪華タレント陣がリーダーボードを賑わす中、18位から出た河野祐輝が7バーディ、ノーボギーの「65」をマーク。首位に8打差の通算10アンダー6位タイに浮上し、上位争いの一角に食い込んだ。
この日は、世界ランク26位のバッバ・ワトソンとのラウンドとなった河野。「スタート前はどうなっちゃうんだろう?って緊張していた」というこわばりも、2番(パー5)のバーディ先行で「自分のプレーに集中できるようになった」。以後は、ワトソンをも圧倒するバーディラッシュを見せつけた。
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「ショットもパットも良くて、完璧に近い内容だった」。5番(パー3)で1.5メートル、続く6番では116ヤードの2打目をピンそば50センチに絡めて連続バーディ。さらに8番(パー3)では、グリーン奥から残り20ヤードのアプローチを直接カップに沈めるチップインバーディ。後半も13番(パー3)で1.5メートル、15番(パー5)では50センチと次々にショットでチャンスメークし、リーダーボードを駆け上がった。
ワトソンには、確かにパワーの差は見せつけられた。左ドッグレッグの11番(パー5)では、「そこを狙うの?」と目を丸くする、想定外のマネジメントと球筋。セカンド地点では70ヤードも置いていかれた。しかし、ワトソンは「71」と伸ばしきれず、ラウンドを終えて上にいたのは自分自身。「ショートゲームを突き詰めていければ勝負できるかなと、かすかに思った」という。世界ランキング408位の若手が、雲の上の存在だった2012年マスターズ王者との初ラウンドで自信を勝ち得た。
「正直、燃え尽きた感があります…」と苦笑いしながらも、「それも今日だけだと思うので、気持ちを奮い立たせて頑張りたい」と最終日へ向けて自らを鼓舞。日本で売り出し中の25歳が、世界の強豪たちを相手にさらなるサプライズを起こせるか。(タイ・チョンブリ/塚田達也)