3打差4位の宮里優作 “心の青いレンズ”で逆転なるか
2002年度日本アマチュア選手権 藤田大が優勝
87回目となる、2002年度日本アマチュアゴルフ選手権競技が、7月9日(火)から13日(土)まで福岡県の古賀ゴルフ・クラブで行われ、決勝の36ホールマッチプレーを勝ち抜いた藤田大が優勝した。
競技は、最初の2日間がストロークプレーで、出場149名中、上位32名が3日目からのマッチプレーに進出。3日目、4日目は、18ホールによるマッチプレーで、1回戦から準決勝まで2ラウンドづつ行われ、最終日は、勝ち上がった2人による36ホールマッチプレーで勝敗を決するフォーマットとなっている。
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藤田大は、1回戦が19ホール目での勝利、2回戦が2アンド1、3回戦が1アップ、準決勝が2アンド1と、綱渡りの展開で決勝進出を決めた。
対する東北福祉大の藤島は、1回戦こそ5アンド4で快勝したが、2回戦は19ホール目で勝利、3回戦は1アップで勝利と、薄氷を踏む展開が続いた。悠々と勝ち上がってきた大学の先輩、宮里とも一進一退の攻防が続いたが、接戦の経験を生かした藤島が、決勝進出を決めた。
接戦を制してきた2人による決勝は、藤田が終始リードを保ったまま優勝。32ホール目で4アップのリードを奪っていた藤田は、ドーミーホール*となった33ホール目から優勝を意識したのか、3ホール連続で落としピンチを迎えた。しかし最終ホールを分けて、結局1アップで、本年度の日本アマチュアナンバーワンに輝いた。
藤田は、2000年の日本オープンでもローアマ*に輝いており、これでアマチュアとして2つ目の大きな勲章を手にした。
この大会で注目を集めた東北福祉大の宮里優作は、マッチプレー1回戦から7アンド6、3アンド2、6アンド4と順調に勝ち進んできていたが、準決勝で、藤島豊和に2アンド1で敗れた。
*ローアマ:オープントーナメントで、最高成績を残したアマチュア。ベストアマ。
*ドーミーホール:マッチプレーで、一方が、残りホールと同数のホールを勝っている時を“ドーミー”と言い、負けている方は、そのホール(ドーミーホール)で勝たなければ、試合の負けが決定するホールを指す。