室伏広治長官が倫理規定見直しとゴルフ場利用税撤廃訴え
“卒業”の蝉川泰果&中島啓太 来年は2人揃ってハワイで始動
日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームメンバーとして活動した中島啓太、蝉川泰果、馬場咲希(代々木高2年)の3人が16日、都内で行われた協会の慰労会後に取材に応じ、2022年の振り返りと来年の抱負を述べた。
スポーツ庁長官の室伏広治氏との座談会後に行われた慰労会ではナショナルチームのメンバー全員に記念メダルが授与され、男子チームを代表してあいさつした中島は7年間の活動を思い返して感極まり涙を流す場面も見られた。
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中島は「ゴルフ歴の半分をナショナルチームで過ごした。チームに入れたことが最大の成功だし、何から何までたくさんのことを学ばせていただいたので、卒業の日を迎えたくなかった。すごく寂しい」としみじみと語り、「この7個目のメダルは宝物ですし、ここで学んだことは一生価値のあることなので絶対に忘れない」と力を込めた。
昨年12月にナショナルチーム入りを果たし、1年間メンバーとして活躍してきた蝉川も「世界アマランク1位やパナソニックオープンでの優勝といった数々の成績を見て、(中島に)一回でも認めさせたいというのがあった」と“ライバル”に対して秘めていた胸の内を明かし、「パナソニックオープンや日本オープンの優勝は啓太の存在があったからこそだったし、僕以外の選手たちも刺激を受けていた」。男子チームのキャプテンとして日の丸を背負ってきた“同級生”を称えた。
プロ転向を果たした中島や蝉川は、この日でナショナルチームメンバーとしての活動は一区切り。来季はともに米PGAツアー「ソニーオープンinハワイ」(1月12日~/ハワイ州・ワイアラエCC)からスタートさせる2人だが、蝉川は「啓太とバチバチに戦いたい」と闘志を燃やす。中島も「PGAツアーで(蝉川と)一緒に戦えることが楽しみ」。日本でも、海の向こうでも切磋琢磨する2人に注目だ。
そんな“卒業”する先輩ら背中を見てきた後輩たちが、来年から新チームをけん引していく。15日まで宮崎で行われていたナショナルチームの合宿に初めて参加した馬場は、「先輩たちからいろんなことを教えてもらったり、引っ張ってきていただいたので、来年は私が引っ張っていけるような成績を出せるように頑張りたい」と抱負を述べた。(編集部・内山孝志朗)