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宮里藍が描く挑戦の足跡

藍、最終戦を残して賞金女王の可能性が消える

米国女子ツアーの第26戦「ロレーナ・オチョア・インビテーショナル」最終日を、首位に7打差の17位タイで迎えた宮里藍。逆転賞金女王へ僅かな望みを残す宮里にとっては、賞金ランクトップを走る申智愛の同行が気にかかるところ。申は、首位に1打差の3位タイと好位置をキープ。今週、最低でも申を上回らなければ逆転の可能性は消えてしまう崖っぷちの状況の中、最終ラウンドのスタートを切った。

1番からスタートした宮里は、6番までに1ボギーとスタートダッシュに失敗。その後2バーディを奪い、1ストローク伸ばしてバックナインを迎えたが、1ボギーを叩くなど追い上げは叶わなかった。最終的に通算3アンダーの16位タイで終了。一方の申は3位タイでフィニッシュし、約6万6千ドルを上乗せ。次週の最終戦「LPGAツアー選手権」を残し、この時点で申の賞金女王が確定した。1987年の岡本綾子以来、史上2人目となる日本人プレーヤーの賞金女王は来シーズン以降にお預けとなった。

今週はパットに苦しみ、思うようなスコアメイクができなかったが、「今日のストロークは良かったと思うし、あまり考えすぎずシンプルにできた。1回もオーバーパーが無かった事は大きい」と、最終日のプレーに及第点をつけた宮里。「賞金女王レースは終わってしまったけれど、だからと言って来週も今年1年続けてきた目の前の1打に集中することは変わりません」と、早くも次週の最終戦に向けて気持ちを切り替えていた。優秀の美を飾り、来シーズンへの再挑戦に繋げることが出来るか。

2009年 ロレーナ・オチョア・インビテーショナル



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