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高村博美、逃げきりのV

暑かった。風が強かった。スコアが伸び悩んだ。イーブン付近でプレーすれば御の字という印象の最終日、しっかりパープレーでホールアウトしたベテラン高村博美が余裕の逃げきり勝利を飾った。高村はこれが94年以来5年ぶり、8回目のツアー優勝となった。

高村博美は出だし2番で3パットのボギー。3番で取り戻したが4番でまたボギー。あまりいい雰囲気ではなかった。しかし周囲はいっそう伸び悩み、結果的にはあせることなく18ホールをプレーできた。

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「こんな日がまたくるとは・・」と大ベテランが感極まった。「夢のようです。先週は安井さんが優勝。いつも一緒に練習している仲です。安井さんが勝ったんなら自分だってという気持が優勝をもたらしてくれたんだと思います」

李英美に追い上げられはした。「15番で3打差。でも自分は残り3ホールをパーパーパーでいい。相手はバーディバーディバーディにしなければいけないんだから」と冷静に判断できた。過去優勝7回の経験というものだろう。

若手がぐんぐん伸びている最近、正直いって優勝できるとは思っていなかった。もし今年、シード落ちしたらツアーをやめようとまで考えていた。「だいたい性格的に座ってグリーンをしっかり読むなんてできないんです。でも不思議に今週はできた。なぜか素晴らしい集中力でした」

これで来年もまたゴルフがやれる。それが嬉しい、と言う。初優勝より嬉しいとも言った。プロ24年目。45歳。引退を考えるにはまだ早い。500回の腹筋、40分のランニング、素振り500回というトレーニングをまだこなす力がある。

優勝争いには手が届かなかったが新人・韓煕圓がやはり浮上してきた。これも新人・藤野オリエもまたまた健闘。すっかり顔と名前を覚えてもらった。ベテランが踏ん張る、新進が頑張る。女子ツアーもいい展開になってきた。

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1999年 リゾートトラストレディス



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