富士通レディース最終日/不動裕理にインタビュー
2003年 富士通レディース
期間:10/17〜10/19 場所:東急セブンハンドレッドC(千葉)
具玉姫が追撃するも及ばず不動が今季8勝目
千葉県の東急セブンハンドレッドクラブで開催されている、国内女子ツアー第25戦「富士通レディース」の最終日。2位以下に5打差をつけてスタートした不動。難なく逃げ切ってしまうのかに思われたが、プロ生活19年目、韓国出身のベテラン具玉姫が猛チャージをかけた。
具玉姫は、前半9ホールで3連続バーディを含む5つスコアを伸ばす快進撃。一方不動は、2ストローク伸ばすものの、2人の差は2打差に縮まった。
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リードが少なくなっても不動は慌てることなく、10番、15番でバーディを奪い3打差にした。ところが16番パー5で不動が長いバーディパットを寄せきれず、痛恨の3パット。具玉姫は4メートルのバーディパットを沈め、ついに1打差まで詰め寄った。
しかしその直後の17番パー3、具玉姫がティショットをグリーン奥のバンカーに捕まり、このホールをボギー。再び不動との差は2ストロークに広がった。そして迎えた最終18番をパーセーブし通算12アンダーで優勝。具玉姫は不動に一歩届かず、通算10アンダーの2位で競技を終えた。
2日目を終えた時の不動のインタビューでは「日本女子オープンでの借りを返す為にも最終日もスコアを伸ばして優勝したい」と語っていたとおり、この日はスコア“69”をマーク。3日間“60”台でのラウンド。不動の今季8勝目は、国内女子ツアー1シーズンの優勝回数記録を更新するとともに、初日から1度も首位の座を譲らない完全優勝という形で幕を閉じた。
また今回の優勝で今季の年間獲得賞金も1億1700万円となり、現在国内男子トップであるトッド・ハミルトンの獲得賞金1億300万円を抜いて国内ナンバー1となった。