上原彩子の最新クラブセッティング
2011年 日医工女子オープンゴルフトーナメント
期間:07/01〜07/03 場所:八尾CC(富山)
上原が逆転で今季初勝利!
富山県の八尾カントリークラブで開催されている、国内女子ツアー第12戦「日医工女子オープンゴルフトーナメント」の最終日。初日に首位タイになり、2日目は1打差の2位タイに後退していた上原彩子が、通算16アンダーまでスコアを伸ばして今季初優勝を果たした。
1打差の通算15アンダー単独2位は、最終日を首位で迎えた韓国の宋ボベ。通算13アンダー単独3位が黄アルム、単独4位に通算10アンダーで辛ヒョンジュ、通算9アンダー単独5位がカン・ヨウジンと上原以外の上位は韓国勢が占めた。
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初日から2日間上原と併走していた表純子は、不動裕理と並び通算8アンダーの6位タイ、通算1オーバー45位タイとなっていた横峯さくらは、スコアを4つ伸ばして通算3アンダーの15位タイに食い込んだ。
<上原、ボベとの競り合いを制して2年ぶりの勝利!>
首位のボベと、1打差で追う上原の熾烈な競り合いとなった最終日。前半を制したのは上原だった。初日、2日目と前半に伸ばしきれず、「今日は始めからいきたい、という気持ちがすごく強かった」とのプランが、5連続バーディ発進のロケットスタートを生む。1番(パー5)で4メートルを沈めると、2メートル、7メートル、1メートル、4メートルと、昨日に続く怒涛の5連続。さらに7番、9番(パー5)でもバーディを奪い、前半を7バーディ、ノーボギー、ハーフ9ホールのツアー最少記録に並ぶ「29」をマークし、ボベに3打差のリードを奪ってサンデーバックナインを迎えた。
だが、「プレッシャーは多少はあったと思う」との気持ちの揺らぎからか、後半はなかなかボールがピンに絡まず、パットもカップを逸れ続ける。17番ではこの日初めてボギーを叩き、派手さはないものの着実に4つのバーディを重ねてきたボベに1打差に詰め寄られる。迎えた最終18番(パー5)、ここでボベが4メートルのバーディパットを外し、上原が確実に2パットで沈めて決着をつけた。先週は、父・美代志さんの三回忌。1メートルのウィニッグパットを沈めた直後、上原の目からは大粒の涙がこぼれ落ちた。
<ボベは惜敗も「楽しかった」>
先週までの2週間、扁桃腺の腫れにより韓国で入院していたボベ。今週は「スコアではなく、楽しくできればいい」と話していたが、最後の最後まで上原と緊迫した優勝争いを演じた。「久しぶりの最終組でゾクゾクしていた」と、いつの間にか勝負の世界に浸るボベ。最終18番ではプレーオフ進出をかけた4メートルのバーディパットを迎えるが、ボールは惜しくもカップを逸れて終幕。それでも、「ちょっと残念なところはあったけど、楽しかったです」と、清々しい表情でクラブハウスに引き上げてきた。来週は再び韓国に戻って治療を受け、再来週の「スタンレーレディス」への出場を予定している。