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壮絶3日目。直道が首位キープ

冷たい雨が強く降り続いた。風も吹き荒れた。ボールをすっぽり隠し、しつこく粘るラフ。水をふくんでもなお高速のグリーン。壮絶な日本オープン3日目となった。
初日から首位キープの尾崎直道はこの日も苦しみながら、しかし後退を最小限に止めての4オーバー首位。ベテラン湯原信光も大きく崩れることなくしっかり2位をキープした。
圏外かと思われたジャンボ尾崎が画期的な3アンダーをマークして急浮上した。これでトップ5にジャンボ兄弟が3人勢ぞろいだ。明日の展開はジャンボ次第。逆転か、逃げきりか。それとも・・。

尾崎直道の3日目は3バーディ、5ボギー、1ダブルボギー。もちろん本人として満足のいく内容ではなかった。「しんどかった。フェアウェイ打っても届かないし、最後のパット(ボギー)も辛い。辛い。辛い。ジャンボも信ちゃん(湯原)もいいパットしてたし・・・それでも2打差だからね。よく頑張ってるよね」

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いったいどうしたんだろう、と自分自身で首をかしげる。大事なパットを2つ、ヒッカケた。最後のボギーパットなど「自己嫌悪になる」代物だった。「だんだん去年と同じようになってきたよ。イヤだな。でも初日は2位と4打差、それから3、2と来たんだから、明日は1打差。1打差で優勝するよ」

尾崎健夫は3バーディ、3ボギー、1ダボ。「問題はコースというより天候だね。18番なんかボギーでもいいやっていう気になってしまった(パー!)。それほど精神的に疲れてしまったということ」

ジョーのスコアもジャンボのスコアも予想がついた、という。追いつこうとするなら「自分がジーッとしている」ことが最良とも知っていた。でも、つい自分から動いてしまった、という。動いた結果がボギーになり、ダボに繋がった。

ジャンボはボギーなし。3バーディ。素晴らしいゴルフだった。「このコースコンディションじゃベストだね。特に前半はすごくいいゴルフだったし、後半もよくパーで凌いだな」と自画自賛。「直道には悪いけど、優勝スコアは6オーバーと読んでいる。それ以上で直道が回ったら、ま、直道の優勝だろうけどね」

もちろん、そうでなかった場合はジャンボ自身が、勝つ。

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1999年 日本オープンゴルフ選手権



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