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佐藤信人、今季3勝。1億1000万!

パッティングこそ入りまくっているものの、ショットには不安をかかえている佐藤信人。予感は当たって前半は苦しい戦いとなった。しかし追うクリスチャン・ペーニャもスコアを伸ばすことができず、佐藤がからくも1打差で逃げきり。今季3勝目をあげ、賞金獲得額も1億1000万円を越えた。

佐藤信人は1番でいきなりダブルボギー。7番でもホギー。暗雲がたちこめた。「ついてます。技術的にはまだまだで、こんな出だし(ダボ)で逆転されたら落ち込んでしまうところなんですが。いい意味で、シビレることもなかったし、精神的にも前に較べると強くなりました。結果的に優勝できて、よかった・・」

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「ガマンしていけばひとつのパッティングで流れ変わることもある。まだまだガマンと思っていた」 ようやく初バーディがきたのが10番。ここで本当に流れが変わった。11番、13番と待望のバーディ。15番、18番はボギーにしてしまったが、幸いペーニャもまた17番をボギーとし、18番のバーディパットも外れ。うまい具合に展開してくれた。

しかし佐藤信人が警戒していたのはペーニャではなく尾崎直道だった。「戦うのは直道さんと思ってました。8番でチップイン入れたり。そういうのを見るとまた入れてくるんじゃないか、毎ホール、長いのを入れてくるんじゃないかと怯えてた。まだまだ直道さんには敵わないです」

勝った佐藤が「敵わない」というのはおかしいような気もするが、しかし実感だろう。まだまだ自分自身を不動の強さとは思っていない。「賞金王、取れたら最高ですけど、それよりも、これからもっと上手くなるようにすることと思っています」

その尾崎直道。「8番(バーディ)が終わったときは3人、みんなにチャンスがあった。・・その後の3ホールで勝負がついてしまったな」

ペーニャにとっては惜しい1日だった。特に18番のバーディパット。入れてプレーオフに持っていくつもりだった。「すごく悔しい。前半はノビー(佐藤信人)もスコアを落としてお互いガマン状態。しかし後半伸ばしていくのを見て、さすが・・。グレートプレーヤーです。今週は彼が勝つのにふさわしかったんです」

それでも、2位。「負けはしたけど今週はパターが良かったし、来年のシードも取れると思うし、帰国するお金が作れたし。いい週でした」

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2000年 全日空オープンゴルフトーナメント



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