2位の佐伯三貴「宮本さんの気持ちがわかる・・・」
2000年 マンシングウェアオープンKSBカップ
期間:05/18〜05/21 場所:東児が丘マリンヒルズGC(岡山)
片山晋呉、逃げきって今季V2
4打のアドバンテージを持ってスタートした片山晋呉だったが、前半、佐藤信人の追い上げに差はたちまち縮まった。しかし佐藤もあと1打をとらえることができず、最後のチャンス18番でもついに並ぶことができなかった。最終ロングホール、2人ともに池に入れスコアを落としてのボギー。片山がかろうじての逃げきりに成功した。キリンオープンに続く今季2勝目。
ツアー挑戦の軍資金不足に苦しんでいた初日トップ高木祐二は結局21位タイ。コースレコード賞とあわせて133万円を獲得。更にベストスコア賞100万円も手にした。優勝賞金に比べればだいぶ目減りしてしまったが、また試合に出続けることができるだろうか。
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「いやー、全英にいける。これが正直な気持ちです。初日から言い続けてきたことですから。それにしても最後まで気が抜けなかった・・」と片山晋呉。
最終ホール、1打遅れていた佐藤信人が先に池。それを見て考えたという。安全に刻むとしても、それでもボギーになる可能性はある。とりあえずグリーンに近づけておこう。
「行っちゃおう、と思って打ったら、たまたま池。思ったより風があった・・」 外から見ると完全なミス。しかし「2人ともミスショットじゃないです。ピタリと思ったショットが、思ったより右に行ってしまっただけです。冷静でした」
アテストでは「楽しかった」と佐藤も言ってくれたという。「1年たって振り返ったら、お互い何本かに入るようなベストゲームだったと思えるんじゃないですかね。お互い、力を出し合ったゲームでした」
片山にしては珍しく、昨夜は眠れなかった。朝食もあまり食べられなかった。「全英に行きたいという気持ちが、いろいろ考えさせてしまって、興奮して・・。こんなのは初めてです。それだけ思いが強かったんでしょうね」
米メモリアルに招待されたが、これを断っている。「メモリアルの主催者の方に手紙を書いたんです。全英を目標としているから出られない。全英に行けるように一生懸命頑張りますと・・・。これでようやく納得してもらえますね」
破れた佐藤信人。2週連続優勝はならなかった。「18番のセカンド、自分ではいいショットと思ったんです。思ったより風が強くて流されてしまった。予想外の池でした。片山クンも池だったのにはビックリしましたけど。安全に行くと思ってたから・・。でも楽しかった。今日は久しぶりに優勝争いの楽しさを実感できました」 今週の2位賞金をくわえて佐藤信人は全英出場をほぼ確定。片山晋呉の場合は「当確」でしかなく、今後の賞金上乗せがない限りまだ不確定の段階だ。