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藤田、コース記録に並ぶ9アンダーで首位発進! 石川7位、谷口11位

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7,023ヤード(パー70)

晴天・微風の好コンディションにも乗って、今週の主役がいきなりチャージをかけた。藤田寛之が1イーグル、7バーディ、コースレコードに並ぶ「61」をマーク。9アンダーの単独首位に立ち、自身初の大会3連覇、そして賞金王に向けて絶好のスタートを切った。今週、藤田が16位以内で終えた時点で自力での賞金王戴冠が決まる。

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6アンダーの単独2位に武藤俊憲。5アンダーの単独3位に久保谷健一。通算4アンダー4位タイに、小林正則谷原秀人呉阿順(中国)が続く。石川遼は4バーディ、1ボギーの「67」で回り、3アンダーの7位タイ。逆転賞金王には優勝が絶対条件となる谷口徹は1アンダーの11位タイ。池田勇太は3オーバーの22位タイと出遅れた。

藤田寛之が首位発進 同組の谷口徹「もう、帰ろうかな」>

年間3勝、前週までに積み上げた賞金額は約1億3515万円。シーズンを通して強さを見せ付け、単独16位以内で初の賞金王戴冠が決まる状態で迎えた最終戦。だが藤田に、その手綱を緩める様子は一切無かった。13メートルを沈めた2番(パー3)から2連続バーディで滑り出すと、5番では右サイドからの第2打をピンそば50センチにつけて3つ目。さらに6番(パー5)では3番ウッドでの2オンから3メートルのイーグルチャンスを決めるなどして前半アウトで「29」を叩き出した。

藤田寛之のゴルフとしては90点。ちょっとフェードが打てなかったところがあったので、10点マイナスさせていただきます」という“ほぼ完璧”な内容。後半は12番で再び10メートル以上のパットを沈めるなど3バーディをマーク。2007年にブレンダン・ジョーンズ、2010年に谷口徹がマークした「61」に並ぶ大会レコードで単独首位発進を切った。

秒読み段階の賞金王よりも、藤田が狙うのは前人未到の大会3連覇。いずれにしても最高のスタートだ。それでも「勝利が近い?それは何の根拠も無い。明日、明後日と誰かがまた61を出す可能性はいくらでもある」とキッパリ。「マラソン選手が先頭に立って、息切れしないようにしないと。自分の普段のペースよりは速い。ペースダウンしても良いので、後続の選手に追いつかれないように、いかに自分のゴルフを出来るか」。厳しい目で、自分を見つめながら、残り54ホール。最高のシーズンは、最後まで自身のプレーを貫いてゴールテープを切る。

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