強く印象に残る大会となった「コカ・コーラ東海クラシック」
2004年 コカ・コーラ東海クラシック
期間:10/07〜10/10 場所:三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)
最終ホールでドラマが起こる!今井がプレーオフを制した
愛知県の三好カントリー倶楽部西コースで行われている、国内男子ツアー第21戦「コカ・コーラ東海クラシック」の最終日。第3ラウンドは台風のため中止、先週と同じく54ホールに短縮された。この日雨が降ったり止んだりと目まぐるしくコンディションが変わる中、選手達はスコアメイクに苦しんだ。
3打差リードしてスタートしたラ・ボンバこと今井克宗は、前半パッティングの距離感が合わずボギーが先行してしまいスコアを落とす。これを尻目に追撃を開始したのは、3年ぶりの優勝を目指す細川和彦。2番、7番でバーディを奪い5アンダーで今井と並んだ。
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そして迎えた後半、今井が12番でバーディを奪うも、13番でボギーをたたいて抜け出せず。今度は逆に細川が15番パー5でバーディを奪い一歩抜け出した。途中お互いにバーディチャンスを迎えるも決めることができず勝負は最終18番ホールへ。
今井の1打ビハインドで迎えた最終18番。パーオンに成功した今井だったが、カップとの距離は10メートル。この長いパットを執念でねじ込み大きくガッツポーズ。最終ホールで細川に追いつき勝負はプレーオフに突入した。
決着が付いたのはプレーオフ1ホール目。細川がティショットをミスするも互いに2オンに成功し、グリーン上での争いとなった。今井は長い距離のパットを絶妙なタッチで寄せてパーをセーブする。これに対し細川はファーストパットを大きくショートしてしまう。続くパーパットを外してしまい勝負あり。今井が昨年の「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」以来、ツアー2勝目を飾った。
今井克宗のコメント
「今回の勝因は諦めなかったってことですかね。このコースとは相性がよいんですね、このホールはこう攻めるっていう方程式が見えます」
そのほか、史上初2週連続短縮54ホール優勝のかかった鈴木亨は、前半で1つスコアを伸ばすも後半11番で痛恨のOB。このホールをダブルボギーとしていまい、通算2アンダーの6位タイでフィニッシュ。
また、マンデー予選から勝ちあがってきた沖野克文が、最終日2つスコアを落とすも通算イーブンパーの10位タイでホールアウト。初の賞金208.8万円とともに、来年この大会の出場権を獲得した。