J.B.パクの戦績・プロフィールなど
2011年 日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills
期間:06/02〜06/05 場所:宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城)
J.B.パクが逆転、ツアー初勝利をメジャーで飾る!
茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで開幕されている、国内男子ツアーの今季メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」の最終日。首位を1打差で追うJ.B.パク(韓国)が通算6アンダーに伸ばして逆転勝利。ツアー初勝利をメジャーで飾っている。
通算5アンダーの単独2位に丸山大輔。通算3アンダーの単独3位にブラッド・ケネディ(オーストラリア)が続いた。ツアー初勝利をかけて通算4アンダー単独首位からスタートした山下和宏は、序盤からボギーを重ねる苦しい展開。この日「77」を叩き、前年大会覇者の宮本勝昌らに並び、通算1オーバーの10位タイで終えた。
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<J.B.パクがメジャーの舞台でツアー初優勝>
悲願のツアー初優勝を狙ったパクは、丸山大輔と並んで3アンダー2位タイからのスタート。2番(パー5)で最初のバーディを奪い、4番でトップタイに躍り出た。その後は難関・宍戸ヒルズの前で、スコアを落とすことなく中盤へ。13番から3連続バーディを奪って、2位の丸山に最大4打差をつけた。その後、17番で3パットのダブルボギーを叩き、1打差まで迫られたが、最終18番で危なげなくパーをセーブ。30センチのウイニングパットを沈めて雄たけびを上げた。「信じられない気持ちです」。99年のプロ転向後、これが韓国時代を含めて自身初優勝。「(キム・)キョンテが去年、日本ツアーで頑張った。自分も日本で確実に成績を残して、いずれは米国ツアーに挑戦したい」と今後の夢を語った。
<2位の丸山大輔はパットに苦しみメジャータイトルを逃す>
丸山の願いを込めたパットはカップの右へと逸れていった。1打差で迎えた最終18番。入ればパクに追いつき、プレーオフのチャンスを手にした5メートルのバーディパット。しかしボールは、無情にもフックラインに乗らなかった。2年ぶりのツアー通算3勝目、そして初のメジャータイトル獲得へ、あと一歩が届かず。それでも「最後まであきらめずにやった2位」と潔かった。今大会は被災地の一つである茨城県内で開催。混乱もなく、例年通りの熱戦が展開され「地元のボランティアの方も大変な中、参加していただいてありがたかった。一番心配していたトーナメントだったので、ゴルフというスポーツを通じて、あきらめないことを伝えられたと思います」と敗れても感謝の言葉が口をついた。
<藤田寛之は猛追も及ばず4位タイ>
1オーバーの11位タイからスタートした藤田が最終日に底力を見せた。前半5番から2連続バーディを奪うと、後半13番からは3連続。一時は首位に2打差に迫った。しかし4連続を狙った16番(パー3)のバーディパットは左へ外れ、続く17番では3オン2パットのボギーで後退。結局「68」で通算2アンダーの4位タイ、今季初優勝はならなかった。それでも本調子とは言えない中でのラウンドが続くが「今の自分のゴルフのコンディションからいうと120点あげてもいい」とスコアメークには納得の表情。次戦は6月16日開幕の海外メジャー第2戦「全米オープン」となる。「今日は現状のベスト。今持っている自分の力で戦わなければいけない」と気を引き締め直していた。