尾崎将司、中嶋常幸が5年ぶり同組ラウンド
2011年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント
期間:10/20〜10/23 場所:袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)
【スネデカー密着レポート(その3)】
大会3日目、ホールアウトしたブラント・スネデカーのキャディ、スコットに話し掛けた。「今日は67、65くらいのスコアでは回れたね?」「Easily(簡単にね!)」
昨夜から今朝にかけて降った雨の影響で、コース整備のためスタート時間は1時間40分遅れの11時10分に変更された。朝には雨はやみ、昼過ぎまではほとんど無風。グリーンも軟らかく、スコアを出すには絶好のコンディションとなった。
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スネデカーは1番を無難にパー発進とすると、2番で下り3m、3番でも同じ距離のバーディチャンスを迎えるが、これを決めきれない。昨日に続いてパットに苦戦していたが、5番(パー3)でグリーン奥に切られたピンを果敢に攻めて、2.5mにつけてバーディ奪取。勢いに乗って、続く6番でも下り1.5mのバーディチャンスにつけたが、このパットは無情にもカップの脇をすり抜けた。
難易度の高いアウトコースだが、フェアウェイキープ、それにパーオン率は前日よりも上昇し、危なげないゴルフを見せる。9番パー5でバーディを奪って前半を通算5アンダーで折り返した。
さらにスコアを伸ばしたいインコースだったが、後半は2つのミスを犯してしまう。13番ではバンカーから80cmに寄せたパーパットがカップに蹴られ、17番(パー3)ではグリーン手前のラフからのアプローチを大きくショートして共にボギーとしてしまう。15番、16番とバーディを奪ったものの、スコアは変わらず5アンダー。4バーディ2ボギーの「69」で回り、首位と4打差の10位タイで最終日を迎えることとなった。
「グリーンまでは良いんだけど、ショートゲームがね・・・」とスネデカー。ホールアウト後はパッティンググリーンで2m、3m、4mの同じラインのパットを順番に行うなど、調整につとめた。問題はタッチとストロークのコンビネーション。この日はグリーン上にチョークでラインを引き、パターにレーザー発信器をつけてフェースの向きをチェックするなど、3日間で一番細かな練習を行った。(といっても時間にして30分弱だが・・・)
米国と比べてフライヤーしやすいラフや、より芝が長くクリーンにコンタクトしづらいグリーンエッジなど、細かな違いはアジャストしていかないといけない。それでも、ショットは尻上がりに調子を取り戻し、幸い上のスコアも伸びてはいない。「明日5アンダーで回れれば」と優勝争いも当然視野にいれている。(千葉県千葉市/今岡涼太)