後半戦、快進撃を続けるビジェイ・シン。一足お先に今季初の大賞獲得が確定した。先週の「84 ランバークラシック」優勝でビジェイは自身初となるPGAオブ・アメリカ最優秀選手賞受賞を手中に収めた、と28日付けでAP通信が報じた。

PGAオブ・アメリカのランキングはポイントシステムを導入していて、メジャー大会で30ポイント、「ザ・プレーヤーズ選手権」で20点、その他ツアー大会で10点を付与する。賞金ランキング、平均スコアランキングの1位にも20点ずつ与えられる。

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今季既に8勝挙げているビジェイは現段階で140点を獲得、2位のフィル・ミケルソンが残り5大会を全て優勝したとしてもビジェイには追いつかない計算になる。

41歳にして初めて受賞したPGAオブ・アメリカのMVP賞は、ここ5年連続でタイガー・ウッズが獲得していた。しかし、今季の世界ランキングなどの動きにも象徴されるように、ビジェイが完全にタイガーを勢いで追い越した。米国人選手以外の受賞は1995年のグレッグ・ノーマン（オーストラリア）以来となる。

ビジェイがタイガーを抜いたのは世界ランキングだけではない。タイガーがツアーを圧倒した2000年に樹立した年間最多獲得賞金記録さえも塗り替えた。ビジェイは今週の「WGC アメリカンエキスプレス選手権」を棄権するが、2000年タイガーがマークした9勝まであと1勝と迫っているだけに残り数試合でラストスパートをかけてくるだろう。