「ボブ・ホープ」の名は永久に不滅!?
ミケルソンが19ヶ月ぶりの優勝を振り返る
ボブホープ・クライスラークラシック 最終日
優勝圏内から遠ざかってしまっていた2003年。19ヶ月ぶりに優勝を手に入れたフィル・ミケルソンに「世界ナンバー1レフティ」の名がまた相応しくなるのか、今後の活躍に期待がかかる。ちなみに2002年と2004年の「ボブホープ・クライスラー・クラシック」を優勝したミケルソンに挟まる形で2003年同大会を優勝したのはマスターズ・チャンピオンのマイク・ウィア。PGAツアー史上、ひとつの大会で3年連続レフティが優勝を飾った大会は他にない。
2003年に1勝も挙げられず、キャリアで初めて賞金ランキングも30位以下に転落してしまったミケルソン。そんな彼に対し、周囲は彼のゴルフに対する情熱がすでに希薄になっていると責めた。
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フィル・ミケルソン (1/21 水曜日)
「マスコミの中には私のモチベーションが低いと言う人もいるけど、そんなことはない。99年にも1勝もできなかったけど、2000年には4勝挙げてしっかり復活している。モチベーションは何らあの頃と変わってないよ」
本人の言葉どおり、周囲の雑音にミケルソンはPGAツアー22勝目で応えた。シーズン初戦を優勝でスタートするのはミケルソンにとって4度目のことだ。
フィル・ミケルソン(優勝会見)
「久々の優勝だし、シーズン初めを優勝で飾れるのは嬉しい。また自分の努力した結果がこんなに早く表れてくれるのは大きな自信にもつながった」
以前のミケルソンは、トップアスリートには相応しくないとされる体型に、無謀なプレー、そして短いパットミスと批判を浴びていた。しかし「ボブホープ・クライスラー・クラシック」の5ラウンドでは、週6日間トレーニングを積んだというパワーで自信に満ち溢れたショットを放ち、素晴らしいパットを次々と決めたのだ。
フィル・ミケルソン
「パットは本当に良かったね。とくにプレーオフのパットは4フィート(1.2メートル)、カップひとつ外を狙うかなり切れるラインだったが、自信をもって打てた。ゴルフをしていてこんなに楽しいのは久しぶり。早く次の試合に出たいよ」
◇2003年との比較
飛距離:2003年=306.0ヤード、2004年=286.8ヤード
フェアウェイキープ率:2003年=49.0%、2004年=72.1%
パーオン率:2003年=64.8%、2004年=74.4%
平均スコア:2003年=70.25、2004年=68.54
1ラウンド平均パット数:2003年=28.7、2004年=26.2