2012年 WGCブリヂストンインビテーショナル
期間:08/02〜08/05 場所:ファイヤーストーンCC(オハイオ州)
遼、48位タイに後退「爆発的なプレーを」
米オハイオ州アクロンで開催中の世界選手権シリーズ第3戦「WGCブリヂストンインビテーショナル」2日目。1オーバーの41位タイから出た石川遼は2バーディ、4ボギーの「72」とスコアを落とし、通算3オーバーの48位タイに後退した。
上位争いに加わるべく、早い段階での巻き返しを狙った第2ラウンド。しかし石川は出だしでつまずいた。スタートの10番、11番といずれも右ラフからの第2打でグリーンを外し、2連続ボギーと苦しい滑り出し。15番(パー3)でティショットをピンそば1メートルにつけ最初のバーディを奪ったものの、続く16番(パー5)ではグリーン左バンカーから寄せきれず、すぐにボギーを叩いてしまう。
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17番、後半2番、3番と4メートル前後のバーディチャンスを迎えても「グリーン上でタッチが合わせられなかった」と、ボールがカップをかすめるシーンが続いた。ティショットを右サイドに曲げた4番では4つ目のボギー。7番(パー3)でバーディを決めたが、「なかなか噛み合わない」と疲労感を漂わせる展開に終始してしまった。
全選手が4日間プレーするWGC。「この2日間が終わって、この順位なら普通の試合であれば予選落ち」とバッサリと自らを切り捨てた。この日はパー3で2つバーディを奪うなど、アイアンのショットは復調傾向。また、2010年の「全米オープン」以来、約2年ぶりにロリー・マキロイ(北アイルランド)と同組でラウンドし、今では世界屈指の飛ばし屋となったマキロイとの差を埋めるためには、ロングアイアン、ミドルアイアンの精度向上が必須と改めて痛感していた。
しかし、ティショットのフェアウェイキープが、パー3を除く14ホール中4ホールでは、両サイドの木々にグリーンへのルートを遮られる同コースでは、そのアイアンショットのテストすらできない。「自分がイメージしているインパクトゾーンと、軌道も、フェースの向きも、体重の位置も、肩の開きもちょっとずれている。ひとつのずれが、いくつものずれを生んでしまった」。ドライバーの乱れも、全体のリズムを崩した要因のひとつだった。
幸いなことに、悔しさを噛み締めながら同じコースでプレーが続けられる。「あと2日、ラウンドするチャンスをもらえている。爆発的なプレーがいつでもできる、というのを感じさせるプレーをしたい。5アンダー、6アンダーと出そうなゴルフだったという雰囲気、そういう内容をだせる準備をしないといけない」。次週のメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に向けても、貴重な機会で何かをつかみたい。(米オハイオ州アクロン/桂川洋一)