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ペアを据え置いた日韓両キャプテン、それぞれの意図

「負けた人の中で3組くらいは変えて欲しそうな顔をしていたけど、お前らプロなんだからしっかりやれってことだ」。日韓男子プロゴルフ対抗戦「ミリオンヤードカップ」の初日、5戦1勝で韓国チームに3ポイント差をつけられた日本チームのキャプテン、青木功は目をかっと見開いてこう宣言した。

初日は一つのボールを交互に打っていくフォアサム形式のストロークプレー。2日目はそれぞれが自分のボールを打って良い方のスコアが採用されるフォアボール形式。フォーマットは違うが、二人がペアとなって相手チームと戦うことに変わりはない。2日目のペアリングを決めた青木キャプテンは、異例とも取れる大胆な采配をふるった。

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2日目に向けて、青木キャプテンが変更を加えたペアは、この日唯一の勝利を挙げた近藤共弘、藤本佳則ペア。この組を解体して、近藤は高山忠洋と、藤本は谷原秀人と組ませたが、初日に敗れた谷口徹藤田寛之深堀圭一郎石川遼小田龍一池田勇太の3組は、そのまま2日目へとスライドさせた。

初日に4勝を挙げた韓国チームが、2日目に向けて一切ペアを変えなかったのは、良い流れを維持するための常套手段だが、日本チームの采配はその裏を行く。

「池田は(後輩の)藤本と組まそうかと思っていたけど、負けたからやめた」と青木キャプテン。ペアを変えてリフレッシュを図るのではなく、選手たちの奮起を促そうという戦略だ。冒頭の言葉にも現れているように、選手たちの中には違う組で戦いたいという希望もあったようだが、ここはキャプテンの一存で押し切った。

このままぶざまな連敗を喫するのか、それとも初日の借りを返すのか。勝負師として青木キャプテンが日本選手にかけた強烈なハッパの結末は、明日のコース場で明らかとなる。(長崎県長崎市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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