2011年 全英オープン特集
2011年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)
R.マキロイへの期待値が上昇中
14日(木)にイングランドのロイヤルセントジョージズGCで開幕する今季の海外メジャー第3戦「全英オープン」。6月の「全米オープン」で2位に8打差をつける圧勝でメジャー初優勝を飾ったロリー・マキロイ(北アイルランド)がその期待値の高さを“数字”で証明している。
英国ブックメーカー大手「ウィリアム・ヒル」によれば、「全米オープン」開幕前の優勝者のオッズ(掛け率)は、トップがリー・ウェストウッドの13倍。2位がルーク・ドナルド(ともにイングランド)の15倍。さらに3位は17倍のフィル・ミケルソンだった。
<< 下に続く >>
しかし今回、全英開幕前日の時点で、優勝者の最新オッズのトップは8倍のマキロイ。2位がウェストウッドの10倍、ドナルドが12倍、セルヒオ・ガルシア(スペイン)が25倍と続いている。メジャーで1けたの倍率はタイガー・ウッズらの全盛期に近い“鉄板”の期待の表れ。全米OP終了後から、今大会が初の出場試合となる22歳は「だんだんと実感がわいてきたんだ」と周囲の反応の変化を肌で感じている。
その一方で、マキロイがけん引する“新世代”への評価は決して劇的に変わったとはいえないようだ。「マスターズ」、「全米オープン」で2大会連続2位フィニッシュを決めたジェイソン・デイ(オーストラリア)こそミケルソンらと並んで40倍の11番目の評価を受けているが、リッキー・ファウラーは100倍、石川遼も200倍、韓国のノ・スンヨルは250倍という数値になっている。
マキロイは「僕の全米オープンでの成功で、若い世代の選手に『オレにもやれるぞ』って思ってもらいたいんだ」と言う。その言葉がむなしく響くことがないように、期待したい。【イングランド・サンドウィッチ/桂川洋一】
桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw