2010/04/01GDOEYE

スーパー・アスリート誕生の予感!?

先週行われた「キア・クラシック」で28位タイに入った金美賢だが、この試合、金にとっては昨年6月末に出場した「ウェグマンズLPGA」以来、約9ヶ月ぶりの復帰戦。何故それほど長期間休んでいたかと言うと、それはお産の為。金は昨年の11月3日に無事男児を出産したのだ。 金によると、出産後に初めてクラブを握ったのは今から20日前。2週間前に9ホールの練習ラウンドを行い、初めて18ホールを回ったのは先週の火曜日。試合が始まる僅か2日前のことだった。 その試合での予選通過に、本人も「驚いた」と眼を丸くする。もともと飛距離のある選手ではないが、出産後はさらに飛距離が落ちたという。「チップ&パット、チップ&パ...
2010/03/19GDOEYE

クラブの新規契約を結んだ選手が、揃って活躍!

今年からクラブ契約メーカーを変えた若手が、揃って好スタートを切った「Tポイントレディス」初日。まずは、PINGと契約を結んだ一ノ瀬優希が首位に1打差の2位タイ。さらにヤマハと契約を結んだ綾田紘子(5位タイ)、黄アルム(10位タイ)も上々の滑り出しを見せている。 綾田は学生の頃から一部ヤマハのクラブを使用しており、その流れもあった事に加え「担当の方にアマチュアの頃から面倒を見てもらって、すごく信頼できます」と、アマ時代から築かれた強い絆も決め手になったという。「(契約を結んだことで)気合を入れさせてくれた、という感じですね。いい刺激になったし、プレッシャーではなく自信にもなりました」と笑顔で話す...
2010/04/04GDOEYE

燃えない古閑、「最後のパットは燃えました!」

「私ってもともと、“メラメラ”っていうタイプじゃないんですよ」。そう話していた古閑美保の闘志に、火が付いた。「ヤマハレディースオープン葛城」最終日、同組の黄アルム、先にホールアウトした綾田紘子とともに3アンダーの首位に並び、迎えた最終18番パー5。「3打目ぐらいからメラメラ来ていたかな」という古閑は、「カンペキだった」という残り54ヤードの3打目をピン手前2メートルにピタリ。これが、これから起きるドラマの始まりだった。 黄も1.5メートルのバーディチャンスを残しており、「最後のパットは燃えましたね。これだけは決めてやろう、と思いました」というバーディパット。2メートルの微妙なスライスラインを捻...
2010/04/04GDOEYE

有村、デービースと因縁の再会!?

「クラフトナビスコチャンピオンシップ」3日目、決勝ラウンドに進出した有村智恵は、大ベテランのローラ・デービースと同組となる。「ドキドキしていました」と有村。それは、緊張というよりも、ちょっとした気まずさから来るものだった。 話は2007年の「ミズノクラシック」に遡る。大会2日目、デービースと同組になった有村は、14番グリーン上で自身のラインに重なったボールマーカーをデービースに動かしてもらう。「その時、ありがとうを言い忘れてしまって…」。これを戻し忘れたデービースは2打のペナルティを受けてしまった。 この日、前半2ボギーを叩くも、後半を「30」で回って9位タイへと急浮上を果たした有村。最終1...
2010/04/04GDOEYE

美香、寝不足も何のその!母校の優勝に奮起

「クラフトナビスコチャンピオンシップ」で決勝ラウンドに進出した宮里美香だが、2日目の競技が終わり、宿舎に戻るともう一つ気掛かりなことが残っていた。それは、母校の興南高校が決勝戦に進出した春の選抜高校野球。「地元だし、監督も知っている」という宮里は、インターネットでの1球速報を見ながら母校を熱心に応援した。 米国時間の21時30分から中継を見始めたという宮里。初優勝を目指す興南と日大三校の熱戦は延長戦にもつれ込む。「まさか延長まで行くと思わなかったけど、途中で寝たら悔いが残ると思って最後まで応援しました」と宮里。優勝が決まった瞬間に父から電話が掛かってきて、テレビで流れる母校の校歌を聴かされた...
2009/08/13GDOEYE

プロ入りした藤本麻子がキャディに転向!?

国内女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」が、8月14日(金)に開幕。「エビアンマスターズ」で悲願の米ツアー初優勝を果たした宮里藍、先週行われた「アクサレディス」で復活優勝を果たした上田桃子が出場するとあって、ファンの注目度は高い。 宮里は古閑美保、有村智恵と9時57分に1番ホールからスタート。上田は横峯さくら、三塚優子と10時15分に1番からスタートするが、その間にプロ2年目の森田理香子、櫻井有希、そして米ツアーでプロ入りしこの試合がプロとして日本ツアーデビュー戦となる宮里美香の3人がスタートする。 注目されるこの3人は、ジュニア時代に日本代表メンバーとして共に戦ってきた仲間だ。...
2009/08/07GDOEYE

金田久美子、10代Vへラストチャンス!

金田久美子は今週の「アクサレディスゴルフトーナメント」に、特別な意気込みを持って臨んでいる。来週の金曜日が20歳の誕生日。「10代のうちに優勝したい」という目標を掲げる金田にとっては、今週がそのラストチャンスなのだ。 「大分、意識しています」とにやりと笑う。「それと、ずっとベンツに乗りたいと思っているので」と、優勝副賞であるベンツC200コンプレッサーも、金田のどうしても勝ちたい気持ちを強めている。 大会初日は2連続バーディ発進。「今までは最初にバーディバーディって来ると、気が楽になってスコアが伸びなかったので、今日は前のバーディは頭に置かずに集中した」と振り返る。最終18番はティショットが...
2009/08/06GDOEYE

米ツアーを目指すそれぞれの道

フランスで行われた「エビアンマスターズ」で宮里藍が米ツアー初優勝を果たし、先週の「全英リコー女子オープン」ではその宮里藍の他、宮里美香、諸見里しのぶ、三塚優子らがリーダーズボードの上位を賑わした。日本人でも米ツアーでやっていける!そんな雰囲気が徐々に色濃くなってきた。 その空気に反応するかのように、先週まで言葉を濁していた三塚が、この日今季の米ツアーQスクールへの挑戦を明言した。三塚が最初に挑むのは、セクショナルクオリファイと呼ばれる地区予選会。4日間72ホールで争われるこの試合で上位30位タイ以内に入れば、ファイナルQTへ進出できる。地区予選会は2箇所で開催され、三塚は9月17日(木)から...
2009/08/03GDOEYE

いまだに噛み合わない上田とテリー

今年の「全英リコー女子オープン」は、通算16オーバーの55位タイ。優勝争いを繰り広げた宮里藍や、宮里美香、諸見里しのぶらと比べて、上田桃子の低迷ぶりが気に掛かる。今週、毎日のように本人の口から聞いたのは、キャディのテリー・マクナマラ氏とのコミュニケーションが上手く取れていないということ。問題はどこにあるのだろう? 本人も認めているが、一番のネックになっているのは、上田の英語力がまだ低いこと。ゆっくり話すのを聞き取ることは出来ても、ライや風向き、狙いどころやショットのイメージを数秒以内にやり取りしないといけない試合中には、お互いの考えを理解しあう時間と手段が足りていない。 例えば初日の15番パー...
2009/08/15GDOEYE

血は争えない!大会史上最年少で予選通過の川岸史果

何かを持っている、と言われる人がいる。勝負どころで度肝を抜くようなショットを見せたり、何でもないはずのショットがするするとカップに吸い込まれたりする。今週がプロツアーデビュー戦の川岸史果(ふみか)も、そんな一人かも知れない。 ツアーデビューとなった昨日の大会初日、スタートホールの10番のティショットは「緊張した」と、大きく左に曲げてしまう。フェアウェイに戻そうとした2打目は勢い余って右ラフへ。残り126ヤードの第3打、9Iで放った川岸のショットは、なんとそのままカップイン!ど派手なバーディでプロツアー1ホール目をスタートさせた。 川岸は、男子プロの川岸良兼と女子プロの(喜多)麻子の次女で、現...
2009/08/09GDOEYE

勝てなくて良かった!?森田理香子

昨年のプロテストに合格し、今年がフル参戦1年目の森田理香子が、早くも今季4度目のベスト10入りを達成した。「アクサレディスゴルフトーナメント」最終日は、一時は2位に3打差をつけて単独首位に浮上。初優勝にも、すぐそこまで迫った。 痛かったのは14番。ティショットを大きく曲げると、2打目はフェアウェイに戻すだけ。3打目はグリーン奥にこぼれ、アプローチもピンを4mオーバーしてしまう。このパットを沈めてナイスボギーで切り抜けたが、「甘くないよって言われた気がした」と森田は真摯に受け止めた。 2オン可能な17番パー5では、「普通に打ったら載るんだけど、力んでしまった」とグリーン手前のバンカーに捕まり、パ...
2009/08/08GDOEYE

外国人大挙来日!?そろそろ気になり始めた賞金シード

07年は3オーバー(7アンダー)、08年は4オーバー(6アンダー)、そして今年は1オーバー。これは、「アクサレディスゴルフトーナメント」の過去3年間のカットライン(と優勝スコア)だ。2日目終了時点での首位は8アンダー。天候の影響によるコースコンディションの違いはあるにせよ、女子プロ全体の競争が激しくなっていることが感じられる。 上位を見ても、首位から3打差圏内に16人がひしめく大混戦。同様の熾烈な争いは、シーズン中盤を折り返した来年のシード権争いでも展開されている。 例えば、昨年のQTで17位に入り、今年初めてフルシーズンを戦っている青山加織は、今季ここまで18戦して予選通過がちょうど半分の...
2009/08/02GDOEYE

宮里藍の成長について

2週続けて優勝争いを繰り広げている宮里藍。端から見ても、安定したプレーと余裕のある振る舞いが現在の好調さを印象付ける。米ツアーでの初優勝まで4年間、宮里はここまでの道のりを一歩ずつ着実に歩んできた。 スランプを乗り越え、自分のコントロール出来ないもの(他の選手のスコア…ひいては勝ち負けや、天候、運不運など)に惑わされずに、自分が出来る目の前の1打に集中する。技術的なことと共に、宮里は精神面も強化してきた。 それは例えばどんなことか。「全英リコー女子オープン」2日目、宮里は14番でトリプルボギーを叩いてしまう。それを引き摺らず、気持ちを切り替えるのが大事なこと、というのは理解しやすい。宮里も同じ...
2009/08/01GDOEYE

カトリーナ・マシューのド派手な近況

あまりに話題が多いというのも困りものである。「全英リコー女子オープン」の2日目に、首位タイに浮上したカトリーナ・マシュー(スコットランド)は、この日のバックナインはホールインワンを含む2イーグルと4バーディ、1ボギーの「30(パー37)」で回り、ロイヤルリザム&セントアンズGCで行われた過去の男子も含めた全大会でのバックナイン最小スコアを更新した。 11番パー5で1.8mを沈めてイーグルを奪うと、続く12番では152ヤードを8Iで直接カップイン。2連続イーグルは初めてだと本人も驚いた。 過去の全英では(メジャー昇格前も含め)、トップ10入りが3回。スコットランドで生まれ育っただけあってリンクス...
2008/04/24GDOEYE

昨年は“現役女子大生”で優勝、今年は…

昨年の「フジサンケイレディスクラシック」で初優勝を遂げた佐伯三貴が、ディフェンディングチャンピオンとして川奈に戻ってきた。当時は東北福祉大学4学年に在籍。“現役女子大学生”の制覇は、ゴルフ界に新星誕生との鮮烈なインパクトを残した。それも、プロ登録後112日目の勝利は、ツアー制度施行後の最速記録という快挙だ。 その後は、国内外を問わず若き中心選手として活躍。昨年の「全英リコー女子オープン」では7位タイ、さらに今年の「ワールドカップ女子ゴルフ」では日の丸を背負い、見事3位タイに食い込んだ。猛スピードで駆け抜けたこの1年を、「早かったですね」と振り返る佐伯。その短い時の中でも「全体的に成長はしている...
2008/04/19GDOEYE

伸び盛りの19歳、一ノ瀬優希が上位を狙う!

ゴルフを始めたのは小6の終わり。中1の時は100を叩いていたという一ノ瀬優希だが、中2になって出場した県大会で自己ベストを更新すると、続く九州大会でも自己ベストを更新。「出られるとは思っていなかった」という全国大会本選でも自己ベストを更新し、その頃からプロを意識するようになったという。 高校時代は、「遊びたい気持ちもあったけど、早くうまくなってプロになりたかった」と練習に明け暮れた。2007年にプロテスト合格。昨年のファイナルQTで34位に入ると、12月の新人戦では、佐伯三貴や服部真夕らの強豪を抑え、最終日に「65」の自己ベストをマークして優勝をさらった。 「すごい自信になりましたね。それまで...
2008/05/07GDOEYE

女子プロゴルフ協会が異例の措置!前夜にコース改善!!

国内女子ツアーは第9戦を迎え、今季初のメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」を迎える。昨年までも4日間での競技として行われていたが、今年からメジャー(公式戦)大会に昇格し、幾つかの事柄が変化した。1つは公式戦ならではの優勝者に3年間のシード権が与えられること。賞金総額も昨年までの1億円から1,000万円増額。さらに、予選通過者も昨年までの60位タイまでが、50位タイまでに絞られた。 50位までに変更されたのは、昨年までの競技進行状況から考えると、予選ラウンドが日没寸前となっていたための措置。その影響で、狭き門となった予選を突破することで賞金の配分が高くなり、単独5...
2008/05/04GDOEYE

惜敗の笠りつ子「強くなって戻ってきます!」

国内女子ツアー第8戦「クリスタルガイザーレディス」で、初日、2日目と首位を守ったものの、最後は1打差でプレーオフ進出を逃し単独3位に終わった笠りつ子。ツアー初制覇に挑んだ20歳だが、その夢はほんの少し届かなかった。 18ホールの戦いを終え、プレーオフに向かう同郷の先輩・古閑美保に「最後まで残ってるんで、頑張ってきてください!」と声を掛け、一旦クラブハウスに戻った笠は、笑顔を見せながらも、目からは涙がこぼれていた。 この日の戦いについて聞かれると、「楽しかったです、ハイ」ときっぱりと答える。「意外と緊張しなくて、一つだけ凡ミスをしてしまっただけです」と、最後まで優勝争いをした充実感が、少しだけ悔...
2008/05/18GDOEYE

佐伯三貴「プロはインパクトを残さないとね!」

ヴァーナルレディス最終日、最終組がハーフターンをする頃に、突如として上位に浮上してきた選手がいた。2日目を終えて通算イーブンパー、14位タイスタートの佐伯三貴だ。 1番から6番まではスコアカード通りのプレー。だが、7番パー5で3mのバーディパットを沈めたのを皮切りに、8番10m、9番2.5m、10番1m、11番20cmと次々にバーディパットを沈めて、自己タイ記録となる5連続バーディ。通算5アンダーとし、一気に優勝争いに絡んできた。 自己新記録が掛かった12番パー3は、ティショットが右エッジにこぼれて「パーで良し」と堅実にパーセーブ。しかし、続く13番ではティショットがOBで、ダブルボギーを叩い...
2008/05/17GDOEYE

思わぬ災難で予選落ちとなった北田瑠衣

先週のメジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」で今季ベストの7位に入り、今週は地元福岡での大会とあって、気合十分で臨んだ北田瑠衣。大会初日は、不動裕理、佐伯三貴と共に回る注目のペアリング。その北田に、思わぬ災難が降りかかった。 前半を1ボギーで折り返した北田は、11番グリーン上で自身のパターの異変に気がついた。パターのヘッドとシャフトの結合部分がぐらついて、構えるとヘッドがぐにゃっと傾いてしまうのだ。 「ユーティリティを使うって事も考えたけど、練習でもやった事ないし…」という北田は、そのパターで騙し騙しプレーを続けたが、10番から15番まで3パット3回を含む6連続ボギーとし、16番では...